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あの日から
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ゆっくりと身体を起こして、腰を浮かせた。
「はぁ…ん」
そして一気に腰を下ろす。
「うっ…」
「あ、んっ!」
すごい!
狙ってる訳じゃないのに、雅治さんのモノが俺の良いところを擦って、俺の良いところを突く。
ぐちゅぐちゅと音を立てながら、腰を動かすと、雅治さんが辛そうに眉根を寄せた。
俺が雅治さんを犯してるみたいでゾクゾクする。
もっと追い詰めたい。
でも…でもね…
激しく動くと、俺も…ヤバイんだ。
「ふっ…ぅうん」
腰を下ろして、俺が少し動きを止めたのを見逃さずに、今度は雅治さんが下から突き上げるように腰を動かし始めた。
「あっ!…や!…待って!…あぁッ!!」
倒れそうになる身体を、繋いだ手に力を入れて、かろうじて支えた。
奥の気持ちの良いところを、小気味良く突かれる。
「はっ…あっ!…あっ!」
ヤバイ!気持ち良すぎる!!
腰に熱が集まる。
「もっ!…ダメぇ!…イくぅ!」
俺の意思とは関係なく身体全体を痙攣させながら、俺は雅治さんの上に白濁を飛ばした。
「っ!陸、腰上げてっ!…俺もイきそっ」
「やっ!…ナカ!…中に、欲しい!…っ」
雅治さんを受け止めたくて、自分の腰を擦り付けるように打ち付けた。
「ッ!!」
雅治さんが腰を持ち上げて、俺を揺さぶるように腰を震えさせる。
「あ…あ…」
ジワリと俺の中に熱いモノが拡がるのが分かった。
その感覚にブルリと身震いしてから、雅治さんの上に倒れ込む。
「ハァっ…陸、ごめ…っ。中に…」
雅治さんが、肩で息をしながらそう言った。
「んっ…いいの…今、すごい満たされて…幸せ」
少し顔を上げて、チュっと雅治さんにキスをした。
「陸…」
繋いだままだった手を外して、雅治さんが俺をぎゅっと抱きしめてくれた。
「…俺さ、もう陸のこと手放せないよ」
そう言って、ギュウッっと手に力を込めた。
「閉じ込めて、どこにもいかないように繋いでおきたい」
その言葉に、
じんわりと胸が熱くなる。
俺を求めてくれているのがヒシヒシと伝わって嬉しい。
「俺…僕だって、雅治さんのこと独り占めしたいよ」
雅治さんはカッコいいし、仕事も出来るし…何よりモテるから、そのうちどこかへ行くんじゃないかと心配になる。
「フッ…俺はもう、とっくに囚われてるよ。
陸に手をつながれた、あの日から」
「!!」
あの日って…
最初に手をつないだ日?
それを言うなら、俺も同じ。
それから二人で見つめ合って、キスを貪る…
照れをごまかすために、長いことそうしていた。
結ばれた幸せを噛み締めながら、明日へと続く幸せな夢を見て。
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