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二人の夏休み …11
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「ま、雅治さん…」
「…何?」
雅治さんの手の上に、俺の手を重ねる。
「…したい」
「…え?」
「…今日は、エッチ…したい、です」
雅治さんの表情が、微妙なまま固まった。
「あ!…いえ!もちろん、雅治さんちまで、我慢します。その…今日は、寝ませんから……だから…」
少し間をおいて、雅治さんは大きくため息を吐いた。
やっぱり、雅治さんは今そんな気分じゃない…んだよね?
変なこと、言っちゃったな…
運転中だもん。
俺、迷惑かけてるよね。
温度差は…仕方ないよね…
「ご、ごめんなさい。運転してもらってるのに、俺、変なことして…変なこと言って…」
そう言って、重ねた手を退かそうとしたら…
手首をガシッと掴まれて、雅治さんの太ももの上に戻された。
そして、再びため息。
「違う。陸。……あぁ、もう!」
ちょうど赤信号で車が停まる。
もう目の前は高速入り口だ。
雅治さんはスマホを取り出して、操作した。
すごいスピードでなにか打ち込んで、スクロールしてる。
何か、検索?
「陸、俺を煽った事、後悔するなよ?」
信号が青に変わると、雅治さんは車線を変更して、高速入り口を通り過ぎた。
「え?…あの?雅治さん?」
雅治さんは、俺の言葉には反応せずに、たまにスマホを覗いて車を走らせた。
しばらくして、車はある建物に停まった。
いわゆる…ラブホテルだ。
まさか、スマホいじってたのは、ラブホテル検索のため?
「あの!ごめんなさい!俺…僕、こんなつもりじゃ…」
「…降りて」
雅治さんが車を降りたのに続いて、俺も慌てて降りる。
雅治さんが俺の手を掴んで、歩きながらリモコンキーで車をロックした。
…怒ってるのかな?
俺が変なこと言ったから、怒ってこんなところに連れてこられたのかな?
建物に入って、雅治さんが適当に部屋を選んでエレベーターへ向かう。
「あの、我儘言って…ごめんなさい」
「…どうして謝る?」
「だって…運転中の雅治さんにいたずらした挙句、変なこと言ったから…。怒ってますか?だから、こんな所に…」
「…いや」
雅治さんが今日何度目かのため息を吐いた。
「謝らなくていいし、俺は怒ってないよ」
エレベーターの扉が開いて乗り込んだ。
行き先階のボタンを押した雅治さんが、ようやく俺の手を離す。
「…いや、怒ってるかも。俺、ずっと我慢していたのに。そんな風に煽るなんてさ」
「え?……っんぅ」
雅治さんの表情を読み取る間も無く、壁に押し付けられるようにして、キスをされた。
チン!とドアが開くと、また腕を掴まれて部屋まで連れて行かれる。
部屋に入ると、ドアが閉まり切る前に再び壁に押し付けられた。
「んん…っ」
キス、キス、キス…
息の仕方も忘れるような、激しいキス。
どちらの唇か舌か分からないくらいの、蕩けるほどのキス。
頭がボウっとして、膝がガクガクしてきた。
「ん、ま…さは…ぅ…さ…っん」
雅治さんは俺を支えるように、俺の足の間に足を割り込ませた。
「我慢してたのに、優しくしたかったのに…それをダメにしたのは陸だからな?」
お互いの中心が擦れるように、腰を動かされる。
ジーンズの中で行き場を無くした俺のモノが悲鳴を上げている。
辛くなってベルトを外すと、雅治さんにジーンズを脱がされた。
「…もう、優しく出来そうにない」
雅治さんはそう言いながら、俺の下着を下ろした。
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