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続・各々の主張 …3
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オカがまた追い討ちをかけるような事を言いだした。
「小栗さんは、本当にさとちんのこと本気なんですか?」
えっ!
「ち、ちょっ!オカ⁈」
亜由美ちゃんもいるのに!!
さっきからの事といい、もしかして酔ってるの?
雅治さんは、しばらく黙ってから…静かに答えた。
「本気だよ」
隣で、亜由美ちゃんが息を飲むのが分かった。
ううう…
何コレ…
穴があったら入りたいよ。
オカの追求はまだまだ続く…
「どのくらい本気なんですか?」
「そうだね…難しい質問だね?んー。とりあえず、今まで付き合った人の中で一番大切な存在だし、それはこれからも変わらないと思うよ」
(きゃーーーー)
隣から、声にならない声でバタバタするのが聞こえた。
うわーん。
隣が見れないーー。
って言うか、雅治さん!
恥ずかしい!
けど…嬉しい…
「じゃあ、この交差点でキスしろって言ったら出来ますか?これからも付き合うつもりなら、誰に見られても平気ですよね?やましい関係ではないですよね?」
オカが、目の前の交差点を指差した。
「オカ、ちょっと…」
「もちろん、やましい事なんてないよ?」
雅治さん、ここまで言われて、怒ってもいいのに…
真摯に答えてくれる。
嬉しいやら、申し訳ないやら…
「…出来ますか?」
「オカってば!」
なんの挑戦状だよ⁈
「…出来るよ?見たい?…でも、あんなところでキスなんて…俺は陸に恥をかかせたくないけど?オカ君もそうじゃない?」
「……」
オカが不機嫌に黙る。
変なこと言った自覚はあるはずだ。
オカのことだから、引っ込みつかなくて困ってるんだろう。
それにしても…オカ、言い過ぎ。
なんか、どうしようもなく胸がザワザワしてきた。
って言うか、雅治さんが色々言われるのが悔しい。
雅治さんには迷惑かけたくなかったのに。
モヤモヤ…イライラ…
赤信号で、車が止まる。
俺はシートベルトを外して、前の座席の間に身体を入れた。
半分ヤケクソ。
半分は…そうしたかったから。
「オカ。俺の本気、見てて」
雅治さん、ごめんなさい。
こっちを向く雅治さんの頬を両手で挟んで、引き寄せるようにして…
そのビックリしている顔に、キスをした。
オカ、俺は誰に見られてもいいくらい、雅治さんの事が好きだよ?
唇は、ほんの一瞬で離した。
けど、雅治さんと目が合って…
その目が俺を誘惑するもんだから…
角度を変えて、もう一度キスをした。
好き。
俺はこんなに、雅治さんの事が好きなんだ…
オカ、見て?
オカが色々言うのは、俺のためだって分かってる。
でも、俺は本気だからね。
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