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嵐の後のラブラブ? …1
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唇を離したあと、どちらからとも無く照れ笑いが出た。
雅治さんが俺の手を取って、キュッと指を絡める。
そして再び、照れ笑い。
うわー!
見つめ合って微笑み合うの、我ながら、超恥ずかしい!
端から見たら、バカップルみたいじゃない?
大丈夫っ?
恥ずかしい〜〜
「あのさ…陸、そろそろ敬語、止めない?」
突然、雅治さんが俺の手をニギニギと弄びながらそう言った。
「…えっ?敬語、ですか?でも…仕事中に出たら、困るから…」
「陸は…上手く使い分けられると思うよ?」
「うー…自信ないです…」
雅治さんが、何かを思い出したのか、ニヤリとした。
「今だって…エッチの時は、自分のこと『俺』って言ってるだろ?」
「…ぇ、ええっ?」
そうなのっ?
そんなの意識したことないし!!
てゆーか、あの時は…そんな、敬語とか僕とか俺とか…意識してる暇ないもん!!
恥ずかしすぎる!!
「そんなのっ、知りませんっ!」
雅治さんがフフッと笑って、繋いでた俺の手を両手で包んだ。
「でもさ、そういう風に使い分けると、仕事とプライベートで、気持ちを切り替えられる気がしない?俺も…甘えられてる感じで嬉しいし」
「う…」
確かに…そうやって切り替えた方が、プライベートの時に甘えやすい…かも?
「じゃ、練習しようよ?少しずつでもいいから…ね?」
うう…
そうだ。
これは、甘える練習。
恋人として「甘えてあげる」練習だと思おう。
「わ、分かっ…た」
「ん…」
目が合った雅治さんが、はにかむように笑って、もう恥ずかしさの限界で、俯いた。
あー恥ずっ!
俺、なんか、すごい愛されてる…よね?
ラブラブ…
ふふっ…
って!!
俺、落ち着け…
「さてと…夕飯は、どうする?デリバリー頼む?外に食べに行く?」
そう言われて時計を見ると、そろそろ6時になるところだった。
「あー、どうしましょうか?…じゃない、どうする?」
俺が雅治さんを見上げると、雅治さんがおでこにチュッとキスをした。
「いいね。タメ口の陸。可愛い。…んー、今日はこの雰囲気を壊したくないから、デリバリーにしよう」
雅治さんはそう言って立ち上がって、ホテルの案内に挟まれているピザと定食屋さんのメニューを俺にニコニコしながら見せた。
その後、部屋で夕飯を食べて…イチャイチャしながらテレビを見ている途中で…
雅治さんが「あー、俺ホントに気が利かない!」と突然不貞腐れたので何かと思ったら…
「ローションがない。…そうだ、そこのコンビニにあるかな?買いに行こう」
とか言いながら、着崩した浴衣で立ち上がったから…
思わず止めちゃった。
それこそ…松井さんじゃなくても、会社の誰かに鉢合わせるかも知れないし、コンドームならまだしも(?)ローション買うとか…コンビニ行き辛くなるんじゃないのっ?
いや、そもそもコンビニにローション置いてない気が…
それを雅治さんに伝えたら「じゃ、明日早上がりして、ドラッグストア行く」とか言い出した。
意外と雅治さんって子供っぽいって笑ったら…
謝るまで…くすぐられた。
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