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嵐の後のラブラブ? …2
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笑いが収まってから…それまでちょっと思っていた事を、思い切って口にしてみた。
「あの…今日は、その…ナシにしませんか?」
「んー?何をー?」
「その…今日は、何もせずただ抱き合って寝たいな、なんて。色んなこと話しながら…ゴロゴロしたいなって思って」
雅治さんは、ちょっと不服そうな顔をして、俺の顔を覗き込んでからこう言った。
「えー。…あの日なの?」
「へ?…あの日?」
何のことを言ってるか分からなくて、キョトンとしたら、雅治さんがバツの悪そうな…でも照れたような顔をした。
「ごめん。冗談だから。…聞き流して」
あの日…あの日…
俺が今日はナシって言って……
あっ!
もしかして、女の人の…生理のこと言ったの?
で『冗談』なんだ!!
「ふふっ!」
雅治さんが、こんな冗談言うなんて思わなかった!
「ちょ…時間差で笑われると恥ずかしんだけど?」
プイッと顔を背ける。
何か…
さっきから雅治さんが可愛く見えて仕方ない。
何これ〜?
もしかして普段って…カッコつけてんのかな?
地は、こっちの可愛い方だったりして。
でも…何で急に?
もしかして、雅治さんも俺に甘えてくれてるってことなのかな?
それ、すっごい嬉しいな。
「…今日は、危険日なんですー」
とりあえず、女子ネタで返してみた。
どうだ!!
って思ってたら、雅治さんの方が一枚上手で
「それを陸に言われると、誘われてるとしか思えない」
なんて返された。
「ええっ?何でですかっ?」
「さぁ?」
そう言われて、チュッとキスをされた。
「キスは?していいの?」
「~っっ!もうしてるじゃないですかっ!」
俺がそう返すと
「俺の言ってるキスはこんなんじゃないよ?」
と、親指で俺の唇をなぞられた。
「ほ…ほどほどに!ほどほどに願います…」
「…さっきから、また敬語出てるけど?」
「あ…、えっと、ほどほどで…お願い」
雅治さんは、う~ん、と唸った後「我慢できるかな?」なんて言いながら笑ってくれた。
今日は、エッチ無しでも気持ちが繋がってることをしっかり噛みしめたい。
ちょっと、女の子みたいな感覚?
でも、こういうのも、いいよね。
セミダブルのベッドに、着衣のまま二人で入るのは新鮮だった。
何もしないとは思いながらもドキドキして、二人で見つめ合って…
とても幸せだった。
俺のキャリーバッグの中に、ローションが入ってることは、今はヒミツです。
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