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二人のクリスマス …7
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「ひゃ!…やっ!待って…ェ!」
もう萎えたそこは…触られても、射精後の違和感があるだけだった。
「いいのか?」
コクコクと頷くと、申し訳なさそうな顔をした雅治さんが、俺をギューっと抱きしめてくれた。
「ホントごめん…」
「い、いえ、あの、違うんです!…いや、違くて…俺……イッたから…」
「……」
「つまり…出た…から。その、後ろだけで…イけた、から」
「……」
「触って分かったでしょ?…出したから、萎えてる訳で…その…」
そう。
間違いなく俺は後ろだけで満足しちゃったのだ。
「…うー…」
雅治さんが唸りだした⁈と思ったら、さらにギューっと抱きしめられた。
何?何っ?
「陸、…陸……あー…どうしよう…」
えっ⁈
「どうしたんですか?」
「……… 好き」
え?
う、わぁぁ
心臓バクバク!
何この告白!
すごく小声だったのが、さらに俺の感動を煽った。
「陸は、俺で本当に満足、出来てる?…俺、未だに…不安に、なるんだ…」
突然、雅治さんがそんな不安を口にしたから、ビックリした。
雅治さんが、モソモソと布団を引き寄せて二人に掛ける。
「俺は…」
「ふぁ……りく、ごめ…。オレ、昨日、あんま寝れて、なくて…急に、眠気……
また…明日…話……」
俺の言葉を遮った雅治さんは、射精後の睡魔に勝てなかったようで、すぐに寝息を立て始めた。
昨日、寝れてない?
俺、スヤスヤ眠っちゃったから気付かなかったけど…
何で眠れなかったのかな?
俺の寝相が悪かった?
…まさか、俺がエッチさせなかったから、悶々として?
色々気になるけど、すぐ近くの雅治さんの寝顔の方が…気になった。
目が開いてる時は、ドキドキしてなかなか見つめられないから、こんな時に見つめておかないと…
えへへ
無防備な寝顔に、また幸せを感じる。
あー、眉毛整ってる…。
鼻筋が通ってて、日本人にしては高い鼻。
そして…形のいい唇…
男らしい見た目に反して、柔らかいんだよね。
何か…悪いことをするようにドキドキしながら、引き寄せられるようにその唇に、口付けた。
やっぱり柔らかい。
やっぱり…気持ち良い。
雅治さんが「ん」と吐息を漏らした。
「俺は、雅治さんで十分満足してるよ。
だって……大好きだもん」
さっき伝えたかった言葉を呟いて…
俺も、睡魔に身を任せた。
…………ん…
…朝?
布ずれの音で目を開いた。
薄明かりの中でぼんやりと、浴衣を着ている雅治さんが目に入る。
「…も、朝、ですか?」
「あぁ、起こした?ごめん。まだ6時だよ。ちょっと用事思い出したから、もう部屋に戻るね?…陸はもう少しおやすみ…。また、会社で…」
そう言って、軽くチュッとキスをして、雅治さんは部屋を出ていった。
用事ってなんだろ…
そんなことを考えながら、俺は再び夢の中へ落ちていった。
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