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友人からの忠告 …2
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「さとちゃんは付き合ってる人いるの?」
「え?うん、いるよー。森くんは?」
「俺?俺はいーの!で?どんくらい付き合ってんの?どんな人?」
ちょっと…
森くんってこんな人だった?
同じゼミだったけど、俺にこんな風に絡んだ事ないよね?
てゆーか、森くんはチャラい感じで…ちょっと苦手なタイプだ。
「付き合って…半年?くらいかな。どんな人って言われると…美人な人?」
うん。美人さん。
嘘はついてない。
「へえ…。美人かー。ところでさ、その色気、どうやって手に入れた?それくれる相手が他にいたりして?」
「へっ?」
色気?相手?
何を言い出すのか、この人は。
森くんは、酔っ払いらしく嫌らしい笑いを浮かべた。
「俺さー大人になって色々経験してさー…なんとなく分かっちゃうんだよね。特に、昔のさとちゃん知ってるから。…今の変化が」
「変化?」
「そー。なんてゆーか?色気の出どころの?」
最後の方、森くんは小声でそう言った。
なぜか、ゾワゾワと嫌な気持ちがした。
「ね?この後、二人にしか分からない話でもしない?」
「は?なにそれ?」
「"男同士"でしか分からない話だよ」
森くんは男同士のところを強調するようにそう言った。
もしかして…何か気付いてる?
俺が言葉に詰まってると、また別の友達が俺たちの間に割って入って来た。
そいつが森くんと喋っている間に、俺は逃げるように別のテーブルに移動した。
居酒屋での忘年会が終了して、二次会の話でそれぞれがワイワイ言いながら店の外に出た時、誰かが俺の腕をグイッと引っ張って、駅とは反対方面に歩き出した。
「ちょ、ちょ、待って!何⁈」
「二人で話そうって言ったじゃーん?」
え?森くん⁈
「待って!ちょっと止まって!腕痛い!」
本当はそんなに痛くなかったけど…そう言ったら森くんは「あ、悪ぃ」と言いながら立ち止まってくれた。
「もー俺は皆と二次会行きたいんだけど?戻るよ?」
そう言って戻ろうとすると、また腕を掴まれた。
「ね、ね。さとちゃんって、男経験アリだろ?」
「………は?」
しまった。
突然の事で動揺して、次の言葉が出てこない。
えーっと、てゆーか、なんで?
なんで分かったの?
いや、何か言わないと。
とりあえず否定の言葉を…
俺が固まったのを見て、森くんはニヤリと笑った。
「実は、俺も男経験して、目覚めたクチなの。何人か相手して、そーゆー雰囲気のヤツ、何となく分かんだよねー。てか、男の方が女より断然いいよな?…な?でも、なかなか相手って見つけにくいじゃん?だからさ…出会った記念にどう?」
「…は?意味が分かんない」
「だーかーらー。せっかくこうして会えたんだからさ、ちょっと試してみようよ」
「…だから、意味分かんない」
こいつ、何言ってんの?
試す?
「またまたー!さとちゃんも分かってるでしょ?ヤレる相手見つけられたんだよ?俺たち、キモチイイ事に逆らえない同士でしょ?」
え?
逆らえない同士?
つまり、男とヤる奴は、誰とでもキモチイイ事する…って前提??
いやいやいや…
マジないし!あり得ないし!
「な、なに言ってるかマジで分かんないわ。俺、行くね」
腕を振り払って、皆の方へ戻ろうとすると、今度は森くんに肩を抱かれた。
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