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今年やり残したこと …2
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「やり残したことかぁ…うーん」
何だろう?
あ…雅治さんにもっと好かれる努力とか?
料理も勉強したいけど出来てないし…
でもこれは、雅治さんには言えないなぁ。
「うーん……特に思い浮かばないなぁ。…あ!まだ年越し蕎麦食べてない!…お湯、沸かす?あ、その前にシャワー浴びてないや!」
「はは。一緒に浴びる?」
「ええっ⁉︎…もーっ。あ、雅治さんの今年やり残したことは?」
「…………」
あれ?
話を振った途端、雅治さんが黙った。
再び日本酒を手酌して、一気に煽る。
「雅治さん?」
雅治さんが、握っていた手に少し力を込めた。
「やり残したことって言うか…陸に聞きたくて…聞けなかったことというか…」
「え?聞きたいこと?…今聞いて?答えるよ?」
雅治さんは、すごく言い辛そうに、下を向いた。
「ん………あのさ、陸は…満足してる?」
「満足?何に?」
「俺との………… エッチに」
え?
ええーーーー⁉︎
そんなことっ⁉︎
「ちょっ!もーー!わ、分かってるくせにっ!」
恥ずかしくて手を離したくなったけど、雅治さんはそうさせてくれなかった。
「そうじゃなくて……陸は…陸も男だろ?」
「え?…うん」
「もともと、女が対象だった訳で…」
「…う、ん」
「その………挿れたくならないのか?…って」
雅治さんが、らしくなく、すごく弱々しくそう言った。
「……へ?」
「挿れて、イきたくなったり……しないのか…って、気になって」
挿れて…って…
「あ!俺、浮気したいなんて思ってないよ!大丈夫!…だって、ちゃんと…満足してる、もん」
恥ずかしい!
何てことを言わせるんだ!!
でも、俺のことを気にして言ってくれたんだよね?
同じ、男…だから。
繋いだ手が、汗ばんでいる。
どっちの汗か、分からないけど。
「その…もし、陸が挿れたいと思ってるなら……俺も、努力しようと思って」
「……え?」
努力?
「いつも、俺ばかり、良い思いしてる。…陸には負担ばかりで。…イくときも、手か口でしかしてあげられなくて」
雅治さんが、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「もし、陸も挿れたいなら、俺、受け入れる努力する」
……
………………
「ええっ!」
雅治さんが、顔を真っ赤にして俯いた。
何コレ!
可愛い雅治さん降臨!!
まさか、これを言うためにお酒を煽ってたの?
あぁ…もう、何て言うんだろう。
可愛いくて、愛しくて、仕方ない。
いつもより小さく見える、しおらしい雅治さんを見ていたら、何かムクムクと俺の男の部分が出てきてしまった。
「ねぇ、雅治さん。一緒にシャワー行こう?」
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