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【VD番外編】小栗雅治の苦悩 5
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酔いなのか照れなのか…火照った頬をして、恥ずかしそうに俯く陸。
え?
これ何?
何プレイ?
俺のシャツ着て頬染めてるなんて…
今すぐ押し倒したいんだけど?
「…どうしたの?それ」
とりあえず、理性を総動員して陸の真意を探る。
「前に、言ってたから…」
「何を?」
「その…ミニスカの女の人が隣に座って…どうとか、こうとか…」
……ああ!
そう言えば、そんな話したな。
「だから…やってみた…」
だから?
…ってあの時、俺、言ったよな?
あれが陸なら我慢できないって。
つまり…我慢しなくていいってこと?
ミニスカ状態で大きく胸元を開けた、隣に座る陸を、好きにしていいってこと?
「…って言うか、さっきの飲み会で、彼シャツいいよねって話してる奴がいて………それで…その…ミニのワンピースみたいだと思って………やっぱ、変、かな?」
耳を真っ赤にしてそう言う。
その同期、すげーいい仕事した。
「変じゃないよ?…なに?俺に襲われたいの?」
そう言いながら肩を抱くと、パッと顔を上げて顔を真っ赤にした。
「そ、そんなんじゃないよ!…これでお酌してあげようと思っただけっ!!」
「でも、俺、煽られてるよね?」
「違うって!!……もう!着替えてくるっ!」
顔を真っ赤にして立ち上がろうとした陸の腕を掴んだ。
「ごめん!…変じゃない!嬉しい!本当に嬉しいから待って!えと、ワイン、注いでくれる?」
そう言って、テーブルの上のワインボトルを掴んだ。
「…おさわり禁止だからね?」
そう言って、俺の手からボトルを奪って、グラスにトクトクとワインを注いでくれた。
…真意は分からない。
けど、きっと、ラウンジの女なんて見るな、俺を見ろ、って事だよね?と解釈した。
どんな理由であれ、今、陸がやってくれている行動が俺のためであることは間違いない。
とりあえず、ワインが注がれたグラスを持ちあげる。
「どうぞ」
照れながらそう言われて、笑いそうになるのを堪えてワインを口にした。
「ん、上手い」
そう言いながら、目は陸の太ももへ…
「ちょっと!…そんな目でラウンジで過ごしてたのっ?」
ボトルをテーブルに置いた陸が、モジモジと膝を擦り合わせながらシャツの裾を抑える。
ヤバい…
この仕草が計算なら、俺、いくらでも引っかかりたい。
「俺…言ったろ?相手が陸なら、捕まるって」
そう言いながら、グラスを持ってない手で、太ももをスルリと撫でた。
それはもう、引き寄せられるように…って言うか、この状況で「おさわり禁止」とか、健全な男の俺には無理だ。
「ひゃあ!…んっ!待って!さわるの禁止っ!」
手触りのいい陸の肌…
俺の手に吸い付くような感覚がする。
「待って!…ね?待ってぇ?」
「……」
潤んだ目で「待って」と言われて、思わず手を止めてしまう。
その隙に、陸がサッと立ち上がって「俺、水取ってくる!」と言ってキッチンへ行ってしまった。
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