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【番外編】岡本賢治の葛藤 …2
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一次会の居酒屋で、結婚する事になったと報告をして、一通り皆からお祝いの言葉をもらった。
「あれ?招待状は?」
「こんな日に持ってきたって、皆ちゃんと持って帰ってくれるか分かんねーだろ?今度送るから」
「あはは!そりゃそうだな!待ってるわ」
「おー。返事こなくても参加にしとくからな」
「「あはは」」
他の二人が盛り上がってる中、さとちんが一人ちょっと大人しい気がした。
「さとちんも来てくれるだろ?」
「もちろん!」
「ねぇ?さとちゃんは?結婚の予定は?」
「えっ?」
ちょいちょいちょーい!!
その質問は、さとちんにはタブーだろっ⁉︎てゆーのを、一人がブッ込んできた。
悪気はないんだろうけど、俺はヒヤヒヤした。
さとちん、どう反応する?と思っていたら…
「そうだねー。今のところ予定はないけど、いつかしたいなー」
えっ?えっ?
なんで照れてんのっ?
なんで頬染めちゃってんのっ?
どういうこと?
その反応の意味が分からないんですけどっ??
「えー?なに?さとちゃんもしかして良い人がいるの?」
「えっ?いや、そんなんじゃないけどさ!ははは…」
おいおい…
どういうことだよー。
それ、良い人がいるヤツの反応だろー?
気になるっ!
超気になるけど、ここじゃ聞けないっ!
クソー!!
「ほ、ほらほら!次何飲むっ?ほら、さとちんもっ!」
「あ、うん、えーと…」
とりあえず、話題を変えよう。
これ以上、この話が続いたら、いろんな意味で冷や汗出そう…
それから、お互いの仕事の話やら、俺の新婚旅行の話をしたり…
楽しく一次会を過ごした。
二次会は、いつものバーへと移動。
結構酔った俺たちは、テーブル席でバカみたいに最近可愛いアイドルの話題で盛り上がった。
…てか、こーゆー会話にちゃんと付いて来るさとちんを見ると、やっぱなんで男選んだんだろーとか思う。
「ん?なに?」
さとちんが笑いながら俺を見る。
あ、しまった。
ぼんやりさとちんを見てた。
「あ、いや、別に……って!うおー!さとちん!なにその時計!すっげーー!!」
「うわ!マジで?さとちゃん!なにこれ、買ったの⁈」
何気なくさとちんの袖の隙間から見えた時計が、すごく高級な時計だったから、マジで驚いた。
俺の給料なら、絶対買えない。
ボーナスつぎ込んだのかな?
ん?ボーナス一回じゃ買えねーか?
「あ、これ?えーと…」
えっ?
あー…そういうこと?
時計を一なでして頬を染め口ごもるさとちんを見たら、ピンと来た。
小栗さんからもらった物なんだろう。
すげぇ。小栗さん、誕生日でもないのにさとちんにこんな高価なものプレゼントするとか、どういうつもり?
高給取りなワケ?
いや、それにしても…すげーなー…
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