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【番外編】山田貴之は見た …2
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「……い…おい!ヤマ!」
「ん?…えっ?何?ごめん!考え事してたわ!」
「いや、ベッド見ながらニヤニヤすんの止めろ」
オグが、ジトっと俺のこと見てた。
「え?ははっ!何も想像してねーよ?」
「……」
「つーか、りっちゃんって、マジでベッドじゃエロいの?奥手にしか見えねーけどさ」
「……」
俺のこと射殺しそうな目を向けられた。
「いや!睨むな!つか、お前が昔、りっちゃんのこと『エロい』って言ったんだろーが!!」
「……」
「言った!初めてりっちゃんのことを俺に喋った時に言った!…てかさー、いくらエロくても、オグのが絶対性欲強そーじゃん?あんな細身のりっちゃんにさー無理させてんじゃねーの?」
『無理』と言う言葉に、オグがピクリと反応した。
あれ?
「それとも何?無理させないよーに我慢してんの?ウヒヒ」
「ッチ。…黙れ。口より手を動かせ」
「ハイハイ。ワタクシは今日はただの引っ越し屋さんですよー」
やベー。
地雷踏んだかと思った。
こーゆーのって、デリケートな問題だし?
さすがの俺でもこれ以上冷やかしたりする趣味はない。
つーか、オグ、りっちゃんに無理させてんの?
オグのアソコ、デカくなったらマジでヤバそーじゃん?
しかも体力あるだろーから、激しくヤっちゃったり?
いやいやいや…
もし酷いことやってんなら、りっちゃんがあんなにオグに懐くわけねーよな。
身体の相性って大事だし。
二人は上手くいってんだから、婚約もした訳だし、こうして一緒に住むことにしたんだろーし。
じゃ、あの野獣のオグが、りっちゃんの前では本当に我慢してるとか?
…いや!俺の知ってるオグなら、我慢するとか考えらんねー。
うーーん……分かんねーな。
ははは!!
俺も大概遊んできたし、もちろんエッチも好きだけどさ。
女の子としかやった事ないから男との事情はよく分からないし、最近は後腐れないよーな慣れた子としかやってないからなー。
気ぃ使うとかそんな初々しいこと…
あぁ。
羨ましいな……
好きな子に気を使う、そんなドキドキするエッチがしてぇな…
その後は、ラグを敷くからとかで、ソファやらリビングボードを動かしたり…
「ついでにこれも」って、差し出されたダンボールには、買ったばかりらしいダイニングテーブルセットがあって…組み立てましたさ。
あぁ、俺、マジ働き者。
つーか、ダイニングテーブルって何よ?
これで二人で朝食とか食べちゃう訳?
いやー、マジの夫婦みてーじゃん?
いや…そっかぁ。
そうだよなぁ。
こいつら、夫婦になるんだよなぁ。
「オグー!出来た!完璧!俺、大工になれるわ」
「あー、助かった。つーか、説明書読めば誰でも作れるやつだろ」
「いや、スッゲー難しかったよ?」
「…ま、いいか」
「他は?何かする事ある?」
俺がそう聞くと、オグが少し考える素振りをしてこう言った。
「あー、あのさ、ベッドを一つ…あとカラーボックスとか処分したいんだけど…粗大ゴミの回収業者とか、ツテない?」
「ベッド?」
「ん」
「え?ベッド?」
どーゆー意味?
「いや…実は、陸の物がそっちの部屋にあるんだけど…とりあえず引っ越しの時に全部持ってきたけど、やっぱ邪魔だなって事になって」
「なにそれ?どーせあっちのベッドで一緒に寝るんだろ?引っ越しの時に処分してもらえば、手間がかからずに済んだろーに」
オグが再び考える仕草をした。
「いや、そんな事したら、引っ越し業者に変な目で見られると思って。…男が一緒に住むのに、ベッドを処分するなんて…。いや、俺はいいけど、陸がそんな目で見られるのは嫌だし」
あぁー…
なるほど。
こいつら、表にはあんま出さねーけど、やっぱ気にしてんだなぁ。
世間の目を。
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