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【番外編】山田貴之は見た …6
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「りっちゃんって、イケる口?」
「程々ですかね?」
「って事は、飲めるってことだな?うひひ!」
俺がさらに飲ませようとするとオグに睨まれた。
「無理に飲ませるなよ」
「ちょっ!…過保護だなぁ!えっ?何?りっちゃんは酔ったらタチが悪くなるタイプ?」
「そんな事ないつもりですけど…」
「…いや、ある意味タチが悪い」
オグが何か思い出すように言った。
ニヤリとしやがって…
何か卑猥なこと考えてんだろ。
「いやーそうかそうか。りっちゃんは、酔ったらエロくなるのかっ!へー!」
ちょっと、意地悪なつもりでそう言うと
「ちょ!山田さん!変なこと言わな…っっ!!」
慌てたりっちゃんが…並々とビールの入ったグラスを倒してしまった。
「あっ!ごめんなさっ!!」
そのビールがオグにほとんどかかってしまった。
ありゃりゃ。
「いいよ。…ったく、ヤマが変なこと言うからだろ」
「え?俺?先に変なこと言ったのオグじゃん」
「いやいや…俺が悪いんですー」
タオルを持ってきたりっちゃんが、テーブルの上とオグの濡れたところを必死で拭く。
「陸、俺はいいから。着替えてくる…てか、シャワー行ってくる」
「あ、うん。ごめんね?」
「ん」
オグはりっちゃんの頭をポンと撫でてから立ち上がった。
「山田さん、なんかすみません」
「いやいや、悪いのは…茶化した俺だし。でも、動揺したってことは、当たってるって事?」
「え?」
「ヒヒ…いや、酔ったら、の話」
「もうっ!そんな事ないです!俺もビールいただきます!」
再び注いだビールを飲み干すりっちゃん。
ま、とりあえず、飲ませ過ぎないようにしなきゃ、オグには叱られそうだな。
はは。
「あ、そう言えば、山田さんから頂いたもの、なんですか?冷蔵庫に入れるものですか?」
りっちゃんが、話題を変えようとしたのか、突然そんな事を言い出した。
「いや、食べ物じゃないよ」
「へー…開けてみても良いですか?」
「えっ?いやその、今開けるのは…どうかな?」
俺的には、後で二人で見て欲しいんだけど。
何せ、今開けたら、オグに殺される気がする…
「えー?なんですか?それ?逆に気になります」
そう言いながら、紙袋の中を覗いた。
「箱が…3つ?なんでしょう?タオル…じゃないですよね?わざわざ3つに分けるのも変ですし」
「なんだろねぇ。後のお楽しみに取っといてよ」
俺がそう言うと、袋の中から1つの箱を取り出した。
「後で!後で開けてよ?」
「さっき雅治さんも言ってたけど…何か変なのとかじゃ…」
「えっ?いやいや…変ってゆーか、ウケ狙いってゆーか…」
俺のその言葉に、りっちゃんは眉間にしわを寄せた。
「えー……それ、雅治さんが怒るやつとかじゃないですよね?…気になるなぁ。雅治さんがいないうちに、ちょっとだけ…」
そう言ってペリペリと包装紙を一気に剥がした。
「あ!ちょっ!」
あーあ…
ま、なるようになれ。
紙袋を取って、蓋を開けたりっちゃん。
「これは…?」
うわぁ…
よりによって、何でその箱開けたかな?
ま、いっか。
りっちゃんが箱の中の物をつまんで持ち上げる。
「これっ…ちょっ!なっ!なっ!」
あーあ、顔、真っ赤にしちゃって。
予想以上の驚き顔。
ププ。
この顔、オグにも見せたいなぁ。
「いやー。りっちゃん引きが強いね!ウケ狙いは、それだけだから安心して。他のはフツーのパジャマが入ってるから。ははは!」
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