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【後日談】一夜の夢、一生の誓い …17
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下着なんてなんでも良いと思っていたけど、マキさんに「女装は下着から決まるんだよ!」と力説されて、購入せざるを得なくなった。
ピンクの、セクシーなデザインの下着…
「LINEで伝えたけど、これと、ソックスの代金だけもらうね」
「それはもちろんなんですけど…あの、服の料金はいくらですか?」
「ああ、服?そうそう。服はね、篠崎店長が面倒見てくれるらしいから」
「えっ?遥香さんが?」
どうして?
「クリスマスプレゼントだって。もし佐藤くんが気に入ったなら、そのまま自分のものにして良いって言ってたよ?」
「えっ?いえっ!そういう訳には!」
どういうこと?
クリスマスプレゼント?
「気にしなくてもいーよ。篠崎店長、顔が広いから、どこかで安くレンタルしたとかじゃない?それに、レンタル品の買取りはそんなに高くないし…」
「いえっ、金額の問題じゃなくて」
「いやいや、佐藤くんは素直に受け取っていればいいんじゃない?篠崎店長は、佐藤くんのことホントに可愛く思ってるっぽいし。何より他人じゃないんでしょ?そういう好意はありがたく受け取るもんだよ」
「でも…」
「苦情は直接、篠崎店長に言ってね〜?」
う…それを言われたら、これ以上マキさんに突っ掛かれない。
ちなみに、俺は遥香さんの連絡先を知らない。
雅治さんの知らないところで連絡先の交換をするのは悪い気がして…
それから、すぐに服を元の物に着替えて、今日は解散…となったところで、マキさんが俺に紙袋を押し付けた。
「ん?これは何ですか?」
「あ、あ、待って!中身は家で…ひとりの時に見てね!俺からのクリスマスプレゼントだよ!」
俺が中身を確認しようとしたら、慌ててそう言って、バチンとウインクしたマキさん。
クリスマスプレゼント?
「あの、なんか、悪いです」
「いや!大したものじゃないし、返されても困る…ってゆーか俺も持ってるんだけど…。ゴホン。とりあえず、返品不可!えーと、中身について何か不明点があれば、何でも聞いてね?」
何だろ…
マキさんが若干、挙動不審。
変なものじゃないだろな?
でも、中身も分からずいらないとは言えないし…
まぁ、次に会う時に何かお返しを準備するということで。
「スミマセン。ありがとうございます」
「ふふっ!気に入ってくれたらいいんだけど!」
そんなマキさんのクリスマスプレゼントに、俺はこの後かなり悩まされる事になる。
そして…23日はやって来た。
遥香さんが上手く調整してくれたみたいで、マキさんが夕方近くにうちに来てくれる事になった。
遥香さん、何でそこまでしてくれるんだろう…と思ったら、マキさんも同じ事を言っていた。
雅治さんに「買い物もしたいし、駅で待ち合わせでいいかな?」って伝えたら、特に疑われもせずOKをもらえた。
そこから雅治さんの車で移動する事に。
家で待ち合わせたら、雅治さんの反応次第で外デートがなくなっちゃうかもしれないし…
自分を追い込むつもりで、駅で待ち合わせする事にした。
マキさんが来る前に、シャワーを浴びて…身体を綺麗にした。
いつもより、念入りにケアもして。
あぁ、女の子って、デートの前にこんな風にドキドキするんだろうか、なーんて考えたりしながら。
だって、男だったら大して準備する事ないけど、女だったら…
見える部分も、見えない部分…も、とにかく全てが気になるんだ。
不思議なもんで。
さらに、彼に触られたらと思うと…
あぁっ、もう俺、どうしちゃったんだろ?
心まで女の子な気分!
てゆーか、落ち着かないのは、マキさんから貰ったクリスマスプレゼントのせいかも?
あれさぁ…
あー…だめ。
俺、なんてゆーか、どうしよう。
…あーもー、ダメダメ…
考えないようにしよう。
そんなこんなで、マキさんは時間通りに来てくれて、すぐに準備は始まった。
化粧をして、着替えて、カツラ着けて…
「ん。完璧」
ってゆーマキさんのお墨付きをもらって…
俺は、女の子に変身した。
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