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相談 …1
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12月に入ってすぐ、大学時代の友人達4人と忘年会が開かれた。
たまにこうやって集まっては、近況報告をして馬鹿騒ぎする。
散々飲んで、良いテンションになったあと、二次会に馴染みのバーへ行くことになった。
少し早い時間だったからか、運良く4人並んでカウンターに座ることが出来た。
「そういえば!マスター!ご結婚おめでとうございます!」
最初の一杯が届いてすぐ、俺の隣に座っていた岡本(通称オカ)が、そうマスターに声をかけた。
「ありがとう」
マスターは、40歳くらいのイケメンで、ザ!落ち着いた大人の男!って感じの人だ。
トークも上手で、男女問わず、マスターに会いにここに通ってくる人が多い。
俺がお酒の美味しさを知ったのは、このマスターのおかげだ。
「えっ⁈マスター、結婚したんですか⁈てゆーか、今まで独身だった事にも驚きです!」
そう、イケメンで優しくてモテそうなのに、独身だったなんて…
「ふふ」とマスターは照れたように笑った。
「Facebookで、常連さんの書き込み見たんですけど…奥さんとは衝撃的な出会いだったとか⁈」
オカが身を乗り出して聞いた。
「えっ?そんな事書いたの誰だよ〜。…う〜ん、でもそうだな。うん。事実だよ」
「俺、結婚について興味があるんです!結婚を決めたきっかけって何ですか??教えてください〜」
初めは、う〜んと苦笑いだったマスターだけど、オカがあまりにも真剣に聞くからか、ポツリと教えてくれた。
「誰にも言うなよ?実は……身体の相性がバッチリだったの」
マスターがバチンとウインクしたから、俺ら4人は赤面してしまった。
「相性って、やっぱり重要ですか?」
さらにオカが食いつく。
「重要っていうか…。出会っちゃったんだよね。最高の相手と」
「出会っちゃった?」
「そう。手をつないだだけで気持ち良くなるくらい、相性の良い人と」
「えっ?」
思わず、声が漏れた。
マスターはさらに小声になって続ける。
「お互いの身体がさ、パズルのピースみたいにどこに触れてもピッタリと、満たされるんだよ。
恥ずかしい話だけど…入れた瞬間にイッちゃった事とかある?」
俺たち4人は、無言で首を横に降った。
「俺さぁ、以前はかなりヤンチャしてて、言えないくらいの人数こなしてたんだけど、そんな事、嫁さんが初めてだったんだよ。
衝撃だったね!
こりゃもう他の女は抱けないな〜こいつとはもう離れられないな〜!って思って、結婚申し込んだワケ」
磨いてたグラスに視線を落として、マスターは何かを思い出した様にニヤリとした。
俺は、その話を聞きながらドキドキしていた。
小栗さんとの事を思い出したから。
ピッタリと絡む指、隙間なく合わさる唇、触れられただけでイきそうになった…あの日の事を。
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