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何度目かの朝
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ん…
ぼんやりと頭が覚醒して来た。
カーテンの隙間から光が漏れている。
朝だ。
いつの間にか、ベッドに横たわってる。
小栗さんが運んでくれたんだろう。
って、お姫さま抱っこかな⁈
うわぁ…恥ずかしい…
身体もベタベタしない。
キレイにしてくれたのかな?
いや、もう、恥ずかしい事だらけだ…
俺の頭の下には、小栗さんの腕があった。
温かい…
腕枕されるって、こんなに満たされることなんだ、と感じた。
何か、昨日から初体験というか、発見ばかりだな…
女の感じる幸せってこんななんだー
俺は男で、今までは求める立場でしかなかった。
求められる立場の気持ちなんて今まで想像しなかったけど…
小栗さんに求められるのは、かなり気持ち良くて、かなり幸せ。
努力でなんとかなるなら、俺はもっと可愛くなりたい。
そして、もっと求められたいんだ。
ふと、小栗さんの名前を呼んでみたくなった。
「まさはる…さん…」
う…
言ってすぐ、恥ずかしくなった。
でも、いつか言える日が来るといいな…
それにしても…
改めて、近くで見ても美人だなぁ。
綺麗な二重に、綺麗な鼻筋。薄いけど柔らかそうな唇…
いや、柔らかいんだけど…ゴホゴホ…
その唇が動く…
「ん……」
あぁ、キス、したい。
引き寄せられるように、その唇に触れた。
ドキドキする。
何か悪いことをしているような気分。
俺は今だに小栗さんとの距離感が分からない…
唇を離すと、小栗さんのまつげがフルリと揺れて、ゆっくりと目が開いた。
しばらくぼんやりした後、その瞳は俺を捉える。
「おはよ」
はにかんで、少し頬を染めた。
その顔はすごく無防備で、いつもより若く見える。
「お、おはよーございます」
小栗さんに釣られて、俺も照れてしまった。
「身体は、大丈夫?…俺、昨日は余裕なくて…その…」
そのセリフに、思わずクスリと笑みがでた。
何か、エッチに慣れてないカップルの会話みたいじゃない?
あっ…でも、ある意味そうだ…。
昨日は、お互い初体験…だよね?
色々と思い出して、かあぁと、顔が熱くなる。
「えと、大丈夫ですっ」
「そんなに照れられると、移るから…」
二人で顔を合わせて、照れ合う…
も、ナニコレ///
恥ずかしいさに居たたまれなくなって、シャワーを浴びにバスルームに逃げた。
腰というかケツが痛いし、内腿も痛くて膝がガクガクして上手く歩けない俺を見て、小栗さんにかなり心配された俺でした…
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