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証
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「ん、…ふぅっ」
ペニスを抜かれる刺激で、ハッと気付いた。
どうやら、一瞬意識が飛んでたみたい。
小栗さんが大きく息を吐いて、俺の横に倒れ込んだ。
「佐藤君の中気持ち良過ぎて、俺の、全然もたない…」
枕に顔を押し付けて、溜息を吐いた。
「はは…僕なんて…自分がどうなってるのかすら、分かりません」
「ごめん…無理させた?」
小栗さんが顔だけこっちに向けて言った。
「いえ……気持ち良過ぎて…って意味、です」
小栗さんがポフンと枕に顔を埋めた。
あれ?耳が赤いような…
それから、小栗さんに勧められて先にシャワーを使わせてもらった。
小栗さんと交代で部屋に戻ると、シーツが綺麗になっていた。
こういう甲斐甲斐しいところ、すごいな…
モテそう。
モテそうって言うか、モテるよね。
突然、俺はさっきまで忘れていた口紅の存在を思い出した。
この部屋、他に誰か来ることあるのかな…
ベッドに腰掛けてモヤモヤ考えてたら、シャワーから戻ってきた小栗さんに「どうしたの?」と心配された。
それから一緒にベッドに横になる。
何とも言えない複雑な気分でいたら、布団の中で手を握られて、指を絡められた。
「この気持ち良さ、癖になる…」
うん。
小栗さんと繋がっている間は、モヤモヤが少しは晴れるから不思議。
俺はふと、あることを思いついた。
「あの、小栗さん…?」
「ん?」
小栗さんが少し眠そうに返事した。
「あの…キスマーク……キスマークが欲しいんです」
「…突然、どうした?」
「いや、なんとなく…キスマークつけられたことがないので、どんなのかなー?って気になって…」
「ふーん?いいよ。…どこに欲しい?」
そう言って俺にのし掛かって、チュっとキスをくれた。
「えーと…じゃ、ここに」
そう言って、つないだ手を心臓の辺りに持ってきた。
「ん」
小栗さんがシャツをめくり、俺の胸に唇を這わす。
胸の突起を含んで吸い付かれた。
「あっ、ん……も、そこじゃない…ッ」
そして、クスリと笑ってから、心臓の辺りにチクリと痛みを落とされる。
「はぁっ」
「ついたかな?」
そう言って、俺のすぐ横にゴロンとなった。
小栗さんに抱かれた証拠…
繋がった、証。
嬉しい。
「小栗さん?」
「んー?」
「僕も…小栗さんに、つけても良いですか?」
「……んー……ごめん」
「あ、いえ!いいです。気にしないでください」
「ん。…ごめん。も、寝るぞ。…おやすみ」
すぐに、規則正しい寝息が聞こえてきた。
運転で疲れてたのかな?
「おやすみ、なさい」
閉じられた瞳に向かって呟く。
キスマーク、つけさせてもらえなかった…
見られたら困る人がいるって事なのかな?
手をつないで、温もりを感じるほど側にいるのに
心が…遠いよ……
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