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【番外編】 小栗雅治の独白 10
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ハッキリ言って、ここからのことはうろ覚えだ。
まず、キスがメチャメチャ気持ち良かった。
唇は隙間なく合わさって、その柔らかさを余すことなく俺に伝える。
絡めた舌は、震えながらも俺に快感を与える。
中毒になる…
背中に手を回され、俺とこうしたかったと言われた時は堪らなかった。
可愛すぎだろ?
夢中でキスをする。
それだけで俺の中心は頭を持ち上げる。
そして…佐藤君も同じように感じてくれていることに喜びを感じた。
迷わず、佐藤君の下着の中に手を入れて、その高ぶりを扱いた。
キスの合間に漏れる声が、堪らない。
俺の手で果ててくれたのも、堪らなく嬉しい。
それからなぜか佐藤君が、俺のを…口で咥えてくれて…
超エロいし、超気持ちイイ…
ナニこの子…
俺にこんなにエロを与えてどうすんの?
俺、ダメになりそう。
ハマる、この子にハマる…
服を脱いで合わせた肌は、堪らなく気持ちが良かった。
口では上手く言い表せない。
肌触りが良いとかそういう問題じゃない。
全身が性感帯のような、想像を遥かに超える快感。
一番感じる部分をこすり合わせれば、全身が痺れたように震えた。
そして何度も言うけど、その反応が可愛すぎる。
男とか関係ない。
頭じゃない。身体がこの子を求めて動く。
はち切れんばかりの欲望を一つにまとめて、同時に扱くと、何とも言えない快感が駆け巡る。
快感に脳がついていかない。
頭がほぼ真っ白なまま、俺は白濁を彼の上でぶちまけた。
朝…
目を覚ました時、佐藤君はもう服を着ていた。
昨夜は無理をさせたんじゃないかと確認しようとしたら
「酔った勢いで、変なことになっちゃいましたね」
と返事が返ってきた。
え?
「…いや、…俺の方こそ…」
と、返事をしたものの…
酔った勢い?
昨夜、お互いあんなに求めあったじゃないか?
あれは…あれも俺の妄想?
事実は分からない。
けれど、佐藤君はそういうことにしたいのか?
彼は俺の事を求めていたんじゃなくて…
その場の勢いで、事に臨んだだけ、と。
佐藤君がそう言うのなら、俺は何も言えない。
「あぁ。そうだね。…酔った勢いだった。…俺も忘れるよ」
そうだ。
昨日も思っただろ?
俺の欲望だけで、佐藤君を振り回す訳にはいかない。
「すまない」
俺たちの関係は、男女のそれとは違って、もっと繊細な問題だ。
一時の気の迷いや、遊びで続けていいもんじゃない。
もしかしたら、佐藤君はそういう事までお見通しで、酔った勢いだと言ってくれたのかもしれない。
男同士で…気持ちいいからってだけで、こんな関係になるのはリスクが高い。
冷静にならなければ。
「ありがとう」
そうだな。忘れよう…
その時はそう結論付けて、自分を納得させた。
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