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【番外編】 小栗雅治の… おまけ4
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顔を上げた陸が、腰を上げて一気に腰を下ろした。
「うっ…」
「あ、んっ!」
ゾワゾワ…と、快感が一気に駆け上る。
竿全体が絶妙な強さで擦られて、感じたことのない快感が突き抜けた。
ま…ずい…
飛びそう…
陸が腰をゆるゆると動かして抽出を始めた。
打ち付けられるたびに快感が全身に回って、俺が俺じゃなくなるような感覚がする。
欲を搾り取るように俺を包む陸の中が、魂まで持って行くようにうねる。
気持ちが良い。
未知の快感に、どう対応して良いか分からない。
ただ一つ分かることは、俺と陸は一つになっている。
陸の顔を見たら、気持ち良さそうに顔を歪めているのが見えた。
きっと、陸も同じ事を考えているはずだ。
心も、身体も、満たされている。
俺はもうこの快感を、陸を手放すことは出来ない。
これ以上の相手が他にいるか?
…なんて愚問だ。
陸以上に、可愛くて気持ち良くて、俺の全てを満たしてくれるヤツなんてもう出会えないだろう。
陸が快感に耐えられなくなったのか、ギュッと目を瞑って動きを止めた。
そこを見逃さずに、今度は俺が下から突き上げる。
俺を陸の中へ。
奥へ奥へと届くように。
「あっ!…や!…待って!…あぁッ!!」
陸が気持ち良さそうに悶える。
嬉しい。
俺も、気持ち良いよ。
前立腺を狙って腰を動かせば、陸の顔が恍惚としたものへと変わった。
「はっ…あっ!…あっ!」
可愛らしく声を上げて、ピクピクと中を震わせ俺に圧をかける。
クッ…ソ…
もう持ちそうにない。
己が張り裂けんばかりに膨れているのが分かる。
「もっ!…ダメぇ!…イくぅ!」
陸が先に根を上げた。
眉を寄せ目に涙を溜めて半開きの口から喘ぎ声を漏らしながら、身体をビクビクと震わせた。
「あっ…あっ…あ…ッ」
白濁を飛ばしながら、女とも比較できない可愛らしい声を上げた。
「っ!陸、腰上げてっ!…俺もイきそっ」
陸の痙攣に俺の精も吸い取られそうになる。
「やっ!…ナカ!…中に、欲しい!…っ」
陸が朦朧としながらも、俺に腰を擦り付けた。
「ッ!」
俺の意思とは関係なく、本能が奥へと己を突き立て、そこで欲望をほとばしらせた。
気が飛びそうなほどの射精感にクラクラする。
「あ…あ…」
ドクンドクンと俺が脈打つのに合わせるように、陸が身体を仰け反らせた。
それから、一気に力が抜けたかのように、俺の上へと倒れ込む。
「ハァハァっ…陸、ごめ…っ。中に…」
大して動いていないのに、息を整えるのに時間がかかったのは、身体の自由が利かないほどに快感を得たせいだ。
「んっ…いいの…今、すごい満たされて…幸せ」
陸が少し顔を上げて、チュっと俺にキスをした。
「陸…」
繋いでいた手をはずして、陸をギュウッと腕に閉じ込めた。
これが夢でない事を確かめるかのように、その温もりをしっかりと抱きしめた。
「俺さ、もう陸のこと手放せないよ。
…閉じ込めて、どこにもいかないように繋いでおきたい」
陸なしでは、もう居られない。
心も、身体も。
「俺…僕だって、雅治さんのこと独り占めしたいよ」
陸が不安そうな顔で俺を見た。
「フッ…俺はもう、とっくに囚われてるよ。
陸に手をつながれた、あの日から」
そう。
もう逃げられない。
それに、逃す気もないよ。
俺は陸と繋がっていたいんだ。
ずっと…永遠に……
恥ずかしくて、今はまだ言葉に出来ないけれど、いつか必ず君に伝えるよ。
陸、愛してる。
これからも君だけを。
( 小栗雅治の独白 … fin. )
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