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誕生日会 …7
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なんとか全てを飲み込んだ雅治さんが、睨んだまま俺に言った。
「口のクリーム、取って」
「ん!」と、口を俺に向ける。
なんか、子供みたい。
笑いながら、ティッシュに手を伸ばした。
「違う」
「え?」
「舐め取って」
…ん?
ナメトッテ?
なめ…舐め?
「ええーっ?」
「…ヤなの?」
そう言ってムスッとした。
なにこれ、拗ねるとかホント子供みたい。
酔った雅治さん、やっぱり面白い。
ジトーっと雅治さんが俺を見る。
「舐めて?…ねぇ…俺、誕生日…」
もう、酔っ払いめ…
雅治さんが、クリームの付いた顔でしつこくそう言うもんだから、観念しておずおずと顔を近付けた。
ペロリと口の端を舐める。
すると、雅治さんがくすぐったそうに口端を上げて肩を震わせた。
その様子に、ドキンと俺の心臓が震える。
あぁ、モヤモヤはまだあるけど…俺やっぱり雅治さんの喜ぶことがしたい。
笑った顔が見たい。
そう思って、雅治さんの肩に手をおいて、唇をペロペロと舐めた。
雅治さんの肩が震えるたびに、俺も嬉しくなる。
口元のクリームを全て舐めとってから、ゆっくりと顔を離すと…目の前に、頬を染めた雅治さんがいた。
う、わ!
なんて可愛い顔してるんですか⁈
「俺もしたくなった…」
雅治さんがそう呟く。
「え?」
「恋人の身体にクリーム塗って、舐め取るの。男の夢だろ?」
えええ⁈
雅治さんはそう言って、俺の唇をチョンと指でつついてから、ゆっくりとその指を下へ下ろした。
「あっ…」
ちょうど、胸の突起の辺りで指を止める。
そして…
「クリーム…舐めたい」
っっって!!!
いやいやいや…
「無理!ダメです!それはダメ!」
恥ずかしすぎる!
こんなアブノーマルな感じのエロい事を要求するなんて!
酔った雅治さん、恐るべし!
「えー。…じゃあ、苺、口移しで」
「それくらいなら全然問題ないです!」
身体にクリームなんて有り得ない!
慌てて苺を口に咥える。
そんな俺を、雅治さんがニヤリと笑った。
…あ、もしかしてうまく誘導された?
クソー!と思っていると、雅治さんの顔がゆっくりと近付いて来た。
苺を食べる…かと思いきや、口を開けた状態で、俺にキスをした。
そして、苺についたクリームを舐めるように舌を動かす。
俺の唇に雅治さんの舌が触れるたび、ゾクゾクとしたものが身体を駆け抜けた。
「んー」
早く食べて欲しくて、苺をずいっと雅治さんに押し付けるようにすると再び唇を重ねられた。
あっ…なんか俺からキスを求めるみたいな格好になっちゃった。
違う、違うって。
「ん、んっ」
再び苺を押し付けると、雅治さんが苺を少しだけかじった。
「甘い…」
そう言って、唇をペロリと舐める。
エロい!
絶対、エロいこと考えてる顔でしょ⁈
再び雅治さんが顔を近付けて、隙間から舌をねじ込むようにして、残りの苺を受け取ってくれた。
微かに擦れた舌から、苺の甘い香りと味が広がる。
顔を離そうとすると、後頭部を手で押さえられて、離れることができなかった。
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