アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
【番外編】小栗雅治、語る …2
-
「あ、あのね」と、陸がモゴモゴと何かを言いたそうに俺の胸を押した。
俺が上半身を起こすと、陸が顔を手で覆った。
「あのね、これね、前にね。引越しの時に…その…山田さんからもらったんだけど…あの…パジャマ、もらった時に…」
え?は?ヤマに?
いつ?
何をもらったって?
陸が着ているのは…女物の下着、だ。
薄明かりで、色はよく分からないけど…レースがあしらってある、透け感のあるトップス。
キャミソールって言うんだったか?
そのフワリと広がった裾の下にチラリと見えるのは…女物のパンツ…だよな。
とにかく、なんてゆーか…レースの三角が見えた。
ヤマが?コレを?陸に?
は?
なんで?
そして、それを、なんで着てる?
混乱して意味が分からず、俺が無反応でいると、陸が指の隙見から俺を見た。
「雅治さんが、こういうの好きだって言って。…プレゼントしてくれたの。。で、今日、誕生日お祝いで……その…着てみたんだけど……」
陸から、かなり緊張した感じが伝わる。
えーーーーーと。
落ち着け、俺。
つまり…
ヤマが?俺の好みだと言って、陸にコレをプレゼントした、と?
で?
それをもらった陸は、俺の誕生日に着てみたと?
この…何つーか、何とも言えない…
女モノの下着を?
ゴクリ、
と生唾を飲み込んだ音が、やけに耳に響いた。
「あの…引いてたら…ごめん。ってゆーか、やっぱ変だよね?引くよね?…ぬ、脱いでくる!」
そう言って、身体を起こした陸の両腕を掴んだ。
陸の白い肌に引っかかる細いストラップ。
胸を隠す繊細なレースは全く違和感なく陸に似合っている。
その下に続く、身体のラインを妖艶に見せる柔らかそうな、ちょっと透けている生地。
裾にもレースがあしらってあって、そこから伸びる、陸の生足。
今は見えないけど、この下には女モノの…。
クッソ。
…エロい。エロすぎる。
股間が一瞬で熱くなる。
まだ状況について行けなくて若干パニックだけど、俺は心の中でヤマに怒りの言葉を叫んだ。
こんなのプレゼントするとか、あり得ない!
マジで、何考えてる訳?
ただ…
実際……かなり、クル。
つーか、陸に似合いすぎてて、これを選んだヤマを殴りたい。
「ま、雅治さん?」
下着から目線を上げて陸の顔を見つめると、恥ずかしそうに顔を背けられた。
「見ないで。もう、脱ぐからっ」
「待っ…、陸。…ちょっと、待って」
混乱してる。
けど…まだ脱いで欲しくなかった。
そうだ。陸がせっかく着てくれたんじゃないか。
俺のために。
もう少し、見てもいいだろう?
と言うより…
あぁ。
陸は「やっぱ変だもん!ってゆーか、恥ずかしい!ごめん!」と言って、ベッドから降りようともがいた。
「だめ、待って」
俺は、陸を押し倒す。
「やっ」と可愛い声を上げてベッドに倒れる陸。
ヤバい。
ヤバいヤバいヤバいヤバい…
女に見える、ってゆーか、そう言うのを超えている。
俺は、女物の下着に興味はない。
姉がいるせいか、そういうのに対して免疫は多少あるし、いくらエロい下着でも、興味が無いモンに興奮するタイプではない。
…が、その中身が陸となれば、話は別だ。
ヤマ、陸…
俺、もう降参だわ。
かなり、イイ。
かなり、興奮する。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
502 / 559