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【後日談】一夜の夢、一生の誓い …16
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数日後、雅治さんが「23日の夜、イルミネーション行こう」と提案してくれた。
結局、昼間は出社らしいけど、定時ぐらいに帰るように出来るって。
ふふ。
やっぱり優しいなぁ…
行きたいとこあれば…って事で、行き先は俺が決める事に。
早速、張り切ってイルミネーション特集の雑誌を買ったのは言うまでもない。
その次の月曜日…
マキさんのお休みの日。
俺は仕事後にまたマキさんのお店に立ち寄った。
どうやら、当日着る服が揃ったので、合わせたいとの事だった。
「あの…お休みの日まですみません」
「いいの、いいの。俺、すっごい楽しんでるから」
そう言ってウヒヒと笑ったマキさんは、前回と同じ部屋で洋服を広げ始めた。
「はい!じゃあコレ来てね!」
そう言って渡された服を、取り敢えず着てみる…と…
「あのっ、あのっ、やっぱり色々不安ですっ!」
上はオフホワイトのハイネックで、身体のラインが出ない感じのゆったり目のセーターなんだけど…
下がっ…だいぶ膝上のスカートなのだ。
しかもピンクでフワッとした感じで…風でめくれないか、不安になる感じだ。
ちなみに足元はハイソックスだけど、だいぶ生足がっっ…
「え?なんでっ?超似合ってるよ!佐藤くん、毛が薄いし、ケアしてる成果かストッキング履くより生足の方がピチピチ具合がいい感じだよ」
ピチピチって…
マキさん、たまにオヤジ発言が出る。
「いや、でも、このスカート丈は…っ。それになんだかヒラヒラしてっ」
「あ、気になる?じゃ、コート着て…ブーツ履いて…どう?どう?気にならなくなったでしょ?」
キャメルのコートを羽織ると、お尻の部分まで隠れて、確かにスカートの広がりはさっきより気にならなくなった。
けど…
ブーツは膝上まであって、確かに生足の範囲は減った。
けど…
だけどっ!
「いや、男のロマンでしょ?絶対領域!」
マキさんが、スカートからブーツまでの10センチ弱くらいの生足部分を指差した。
「ぜ、絶対領域?いや、あの、せめてタイツとか…」
「いやいやいや、佐藤くんも男なら分かるでしょっ?チラ見せ的な?エロティシズム!」
「エ…っ」
「そうそう。いくら女装だからって、守りばかりじゃ楽しくないもんね」
マキさんは胸を張って、ウヒヒと笑った。
ちなみに…試着の時に、ズボン履きたいと伝えた時は、あっさり却下された。
足(特に膝や腰)の形が分かるような服はダメ!
何より、いくら上着で隠れると言っても、股間が浮き出るのは許せない、と論破された。
イメージはふわふわな砂糖菓子!と言ったのは、遥香さん。
佐藤だけに!とマキさんが言って、自分でウケていたのには、俺も遥香さんも呆れ顔だったけど。
「なってったって、彼氏とデートするってのが目的でしょ?さ、あとはバッグを合わせて…。カツラもちょっと乗せてみようか?……うわ!やだぁ!化粧してなくても超可愛いじゃん!」
出来上がった俺を見て、マキさんは若干女言葉を出しつつ興奮した様子を見せた。
俺も鏡を見る。
…ううう。
なんとも言えない。
変な感じだ。
微妙な気分で鏡の中の俺と向き合っていたら、マキさんが「じゃ、当日はこれね!」と、紙袋を俺に押し付けた。
「これは?」
「例のやつ。注文したのが届いたよ」
「あ…」
そう。先日、LINEで言われたもの。
俺の代わりに、マキさんが注文してくれたもの。
ゴソリ…と袋の中身を出して、その柔らかい包みを開ける。
中にあったのは……ブラとパンツだった。
どうやら、男性用の女性下着らしい。
上は、Aカップ?くらいの膨らみが出るらしい、パット入りのブラ。
下は、サポート機能のあるらしい、パンツだ。
レースがあしらわれていて、股間の膨らみを目立たなくしてるとか?
ううっ。
まさかの女性下着、二着目です…
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