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自慰1<×和人>
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最近、自社製品の売上が非常に好調である。
その理由の大きな一つは、今若者たちの間で人気のある男優がSNSで自社の商品を紹介したから、ということらしい。
「おかげで営業しなくても色んなところから発注掛かるから、最近仕事終わるの早いんだよ」
そう言って笑い、昨夜ソファの上で缶ビールを煽っていた同期の言葉を思い出しながら、和人は今朝部長から渡された資料を睨むように見つめていた。
簡単に言えば、今非常に売れているグッズーー和人も開発に関わったオナホールであるーーの改良品を急ぎ開発するようにとの指示だった。
会社としても、今のうちに更に新たな商品を売り上げ、それも早く人気商品にしたいとの狙いがあるのだ。
期待しているよ。
部長の声が頭に響く。
しかし、元々自身が開発に携わった物自体、最高傑作になるよう同僚と試行錯誤を重ねて作ったのだ。
それの更に上を行くものを早く作れと言われても、中々うまくはいかない。
もう、22時を過ぎている。
今日は金曜日だが、最近終わるのが早いと笑っていた同期はもう家に帰っているかもしれない。
よし、と一人呟くと開発途中のそれを鞄に押し込み、和人は急いで会社を後にした。
しかし、予想に反し洸は部屋にはいなかった。
一度部屋に帰ってきていたようで、多分朝になる 、と走り書きされたメモを手に取り小さく溜息を吐く。
仕方ない、と再度溜息を吐き出すと一先ず簡単に食事を済ませるべく買い置きの冷凍食品に手を伸ばした。
適当な食事で腹を満たした後、その勢いのまま浴室に向かう。
彼は朝までどこの誰と何をするのか、考えるだけで言い様のない感情に襲われる。
しかしただの同居人である自身がそれを咎める権利などあるはずもなく、何度目かになる溜息ごと頭からシャワーを浴びた。
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