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お返し2
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熱いシャワーを浴びながら、1日の業務を思い出す。
ハードではあったが、こうやって早く帰って来られただけましなのかもしれない。
溜まった疲れごと落とすように、頭からつま先までを綺麗に洗った。
明日の仕事のことは出来るだけ考えたくはなかった。
風呂から上がると、温まった弁当の良い香りがリビング中に充満していた。
Tシャツに短パンというラフな格好に、半乾きの髪はそのままでタオルを肩に掛けた状態でソファへと座ると、待ってましたとばかりに和人が開けた缶ビールと共に弁当を持ってきてソファの前のテーブルへと置いた。
「サンキュー」
大学時代、こんなことをよく色んな女達がしてくれていたな、などとぼんやり思いながら洸はよく冷えた缶ビールを煽った。
強い炭酸が喉を刺激する。
その心地よさに一気に半分程飲んでしまうと、もう一本買っておけばよかったと後悔しながら、弁当へと箸を付けた。
異変が起きたのは、半分ほど弁当を食べた辺りだった。
妙な違和感が洸の体を襲う。
腕を動かし、Tシャツが擦れる感覚に、体が跳ねる。
確信した。
何か盛りやがった。
洸が恨めしげに和人に視線を向けると、和人はその綺麗な顔を楽しげに歪めてみせた。
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