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展示会4 ー清四郎ー
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予想は当たってた。
秀は独りでソファーの上で膝を抱えて丸くなっていた。
そっと抱き締めてやると秀の体の力が抜けていく気がした。
「清四郎…清四郎…。」
可愛い。
不安げな表情、すがり付くような仕草、弱々しい声。
守ってやりたいとどんなに思ってもこれだけはどうにもならない…。
「俺たちは後ろから2番目だ。
ゆっくりしてよう。」
「…うん。」
6人のうちの5番目…最後は原田さんのところだった。
まだ時間がある。
外に連れ出してやるのもいいが、逆に落ち着かなくさせてしまうだろうか。
どうしたら秀を少しでも落ち着かせることが出来るだろうか。
「やめてくださいいいっ、もう嫌ですっ!!!」
突然、隣の部屋から叫び声がした。
おそらく薬か何かを打たれているのだろう。
このようなオークションなどではよくあることで、性奴隷としてどこまで理性を飛ばすことが出来るのか、どこまで乱れ狂うのかを買い手に見せつけるためである。
他にも緊張しすぎて調教した通りに反応しなかったり、そもそも勃たないなどという売り手側のトラブルを回避するためでもある。
「清四郎…今の声は何??」
「きっと薬か何かを打たれてるんだろ。」
「…俺も、打たれる??」
「お前次第だ。
媚薬だから体に害はねぇから心配することはねぇが、嫌なら打たなくたっていい。
緊張してダメだってんなら用意してもいいぞ。」
「…ちょっとだけ欲しいかも…緊張して体が変だから…。」
「わかった。」
俺は俯く秀をあやすように膝の上に乗せて目線を俺より高くさせる。
秀の顔を除き混んで視線を絡ませ、抱きしめてやる。
少しでも、秀を安心させてやるために………。
1人、また1人と部屋を出ていく。
今頃、会場では品定めをされて契約を交わしている最中だ。
今日契約して受け渡すまでにどれだけの時間を稼ぐことが出来るだろうか。
最悪は明日…延びて5日後といった感じか。
離したくねぇな………。
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