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展示会5 ー秀ー
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清四郎が薬を持ってきてくれたが、飲み薬だった。
「俺、飲めないじゃん…。」
「飲ませてやるから、ほら、こいよ。」
まるで駄々をこねる子供を宥めるような口調だった。
いつもなら拗ねてみせるのに、今日はなんだかとにかく甘えていたくて清四郎の言う通りにした。
まだ部屋には何人かいる。
自分以外の性奴隷もその調教師もいるなかで子供のようにすがって甘えて、薬を口移しで飲ませてもらうその異様な光景に何人かはじっとこちらを見ていた。
特に梶の視線は強くて、何をしているんだとでも言っているようだった。
おかしいのかな…やっぱり。
自分の調教師と仲良くすることは異常なのかもしれない、ましてやその調教師を好きになるなんて梶たちには想像すら出来ないことだろう。
「秀??」
「ん??」
「薬がもう効いてきたのか??
ボーッとしてる…。」
「違う、ちょっと考え事。
でも、体が熱くなってきたかも…。」
ジンジンと手のひらが熱をもちはじめ、汗をかいてきた。
「様子を見て、もう少し飲むか決めような。」
清四郎は俺の頭を撫でてから触れるだけのキスをしてくれた。
「次、お願いします。」
その声が自分に向けられたものだと知ったとき、急に泣きたくなった。
「清四郎…やっぱり嫌だ…行きたくない……。」
「秀…。
俺だけ見てろ、な??」
「でも………。」
「いつも通り、きもちよくさせてやるだけだ。
早く終わらせて帰ろうな……??」
「うん、でも、その前に薬……。
もっとちょうだい…おかしくなるくらい…そしたら、いつの間にかおわってるでしょ??」
「わかった。」
清四郎は何錠かをまた口移しで飲ませてくれた。
意識が飛べばいい。
なにも覚えていられないようになればいい。
そして、次に目が覚めるのは………いつものように、あの部屋で、清四郎の腕のなか……。
「清四郎…。」
やっとの思いで振り絞った声は今にも消えそうなそんな声だった。
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