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夢 ー秀ー
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夢を見た。
それはとても幸せな夢。
俺は売られることがなくなって、清四郎に「俺のそばにずっといろ。」って言われた。
ずっと、ここにいていいんだ。
ずっと、清四郎と一緒にいていいんだ。
幸せ…。
どんな出会い方であったとしても、俺は清四郎のこと
好き。
離れたくないと思っていたけれど、その夢が叶ったんだと思った。
けれど、それは清四郎の腕のなかで目を覚ましたとき夢の中の出来事だったと気づかされた。
やっぱり俺は、売られる…。
変わらない現実。
見上げると清四郎の寝顔。
サラサラの髪を撫でる。
「ん………。」
起きる気配が無かったから、むぎゅーっと抱きつく。
少しでも清四郎がそばにいると実感したくて…。
少しでも清四郎に気持ちが届けばいいと思って…。
「清四郎…好きだよ…。」
男にこんな感情を抱くのはおかしいのかもしれない。
けれど、これが今の俺の正直な気持ちなのだから仕方ない。
「好き。」
そうもう一度呟いて、再び目を閉じた。
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