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生易しくない無難な物。❷
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「ーーーーッッ‼︎」
「…………。。」
”まだ何も触ってない”のに目をギュウと瞑って斜め下を向き、X字にされた四肢に力を込め、手などシーツを掴んで俺の独り善がりな性行為に堪えようとしている伊勢谷に俺は思わず無言になる。
可愛い…?いや、確かに紅く染めた頬、意味を成さなくなった我慢を止めて荒くなった息、ほぼ無いだろうと思う腹筋に必死に力を込める腹、少し汗ばみワイシャツが所々いい感じに濡れている姿などは可愛いかもしれない。だが……あ、なんか可愛く思えてきた。
「……ふ、ふふっ」
いや、ダメだ笑いが止まらない。どれだけ耐性無いんだこいつ、、
中々仕掛けない俺に段々集中が切れてきたのか根を詰めた体勢を崩し片目を開けてこちらを見てきた。やはりそうでなくちゃな。
「ガチガチになり過ぎだ」
「…ッひゃぁ‼︎」
向こうの想定していた性器裏筋ではなく敢えて脇腹はワイシャツの下からなぞるとやはり想定外だったのか変な声が出た。
満足だ。そのまま少し捲り上げた甲斐あり艶やかな白く感じやすい腰骨が見え、変な声を出したのはやはり恥ずかしいのか肩で息をしながらこちらにガンを飛ばしてくる。
「……っテメ…‼︎
…ヤるなら…早く、早く…っしろ…よ……」
早くしろと自分で言っておきながら言ってる最中に恥ずかしくなりガンも途中でボロボロになり下を向く。
「前戯には時間をかけるものだろう」
こういうのを一蹴するのはやはり楽しい。気分が上がるな。
擽りの良く効く脇腹を触り表情がヒクついてきた所で背中を摩り乳首をワイシャツの上から丁寧に撫でる。
「…そこ、女じゃねえから感じねーけど?」
「そうだな、その内…やるか」
「……は?」
乳首を撫でる行為に怪訝な顔をするが時々痛みに堪えるように顔を顰める伊勢谷に違和感を抱く。
こいつ脇腹しか効かねえのか?
「…さっき、そこ、お前に…っやられたから痛……ッ」
「そうか」
確かに丈夫な机に勢いをつけて打ちつけた気がしなくもないが、本気では無かったんだがな……成る程、それで先程から身悶えも少ないし暴れもしなかったのか。
「……ッ‼︎ぐ…ぁ…ッ‼︎」
痛みに顔を歪めシーツを握り締め背中をしならせ暴れる伊勢谷。
本当に痛いようだな。
そう思いつつ先程伊勢谷本人が痛いと訴えた背中に思いっきり爪を立てた俺は少し性格がひん曲がっているのだろう。まあ、スパイに優しくしてやる必要など無いのだから俺は正常か。
「……っ…」
今ので少し怯えたらしい伊勢谷は少し涙を溜めた目でこちらを見てくる。
ああ、その表情も良い。
こいつは表情豊かだ。普通のスパイならば弱みを見せまいと何をしても睨んでくるか或いは何を考えているか解らないような表情を変えないかなものだが、こいつはそういうプライドが少々欠けているようだ。
面白い
直ぐに壊れてくれるなよ
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