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楽なのに気苦しい物。 ❸
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「……っ、く、…ぅ」
あり得ねえとかこんなの可笑しいとか、尻なんて物を入れる場所じゃないんだって普通の感性を、全て引き出された後に叩かれ蹂躙されていくような、そんな刺激に焼かれて真っ当な感覚であるはずの自身の価値観を強烈な違和感と共に全否定された。
だが、どこか目の前の現実から逃避する当の本人とは裏腹に、責めを受けている身体にはグダグダと考える余裕は微塵も無い。
排泄の為だけに存在する穴に、無理だと思う心を押し退けて突き刺さる棒を少し上体を上げて翔は確認する。
違和感ある場所を突くような器具に不快感を覚えたが、どうしてもどういう有様なのか確認したくて。
そんな行為が益々自身を苦しめるとは知らずに。
〜
ローションを勢い良く注入され、水状の物が逆流する恐ろしい感覚に鳥肌になりつつも、この後の展開の方が悍ましいとどうにか堪えながら震える声で止めろと叫んだ。
しかしそれは無意味な事くらい翔だって知っている。
だが、その後尻に固形の物を入れられるとは翔も予測が出来なかったらしい。
赤城の策にズブズブと沈みながら半ば錯乱した様子で頼むも聞き入れられる事は当然無い。
そうなる事を知っていても頼まざるを得なかった、そのくらいの斜め上の衝撃が彼を襲ったのだから。
「いくぞ」
何を言っても聞かない赤城を見て、裂ける事を覚悟して目を強く瞑った。
しかしヌルヌルとしたローションは入り口を広げる機構でもあるのだろうか、ただ硬い固形が腸の凹凸のある内壁を逆流してくるのみ。
何をも傷ませないその機能に関心しかけた翔だが、その瞬間吐き気を催した。
唾を飲み込み、こみ上げる胃液を抑えるも酸性の毒で喉をやられてそちらの方が気になっている。
翔の顔から色が薄れていくのを赤城は確認しつつ前立腺を叩いた。
「ぁ…ぁ…っ?なんっ、」
多少の衝撃なら無視した。
しかし、何となく痺れが来るような背中を駆け抜けるまではいかない感覚にも関わらず、腹の中から膀胱の近くを圧迫する動きで、とても無視など出来なかった。
その違和感に思わず表情を変えて反応してしまう。
ゆっくりと、指圧するように心地よい、それでいて何処と無く恐ろしい棒の動きに、圧迫された穴をヒクヒクと動かしてしまう程には戸惑っている自分が居て。
それが連続する度に違和感はいつしか快楽へと繋げられてしまうのではないか、と危機感を覚えるのは、腹の中に入れられた液体や犬の飯に混ぜられた薬の所為だと翔は自身に言い聞かせていた。
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