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楽なのに気苦しい物。 ❼
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「ぁ…く、ぅ、あ…ぁ…」
今まで感じた事のない動きで、中のコリコリとしている部分を押し上げられるだけでも尿意みたいなものが襲ってきて苦しい。
なのに振動?
苦しいなんてものじゃない、何かを色々我慢するだけの為に過剰と言われても仕方ないくらい入れていた力が無理矢理、解されていくのは…
『恐ろしい』とすら思った。
酷い恥を部長に晒す羞恥に耐えながら必死に堪えていたのに、振動が加わったおかげで身体にまるで制御が効かない。
「ぶ、ちょ…」
これが、この振動が弱いのか強いのかなんて知らない。
ひょっとしたら赤城が笑ってしまうくらい、弱いのかもしれない。
だけど一つ言える事、それはこの振動によって思考がどんどんクリアになっていくということだ。
さっきまで無駄に火照った身体をどうにかする事と、部長に見苦しいものを見せる部分を少しでも減らすため、それしか考えられなかったのに。
今なら分かる。
部長が俺を気遣って、敢えてこの出ちまう声を無視してくれていることを。
そしてそれを心細く思う程、俺の神経が尖っていることを。
さっきから冷や汗が止まらない。
痙攣してることも分かってるのに止められない。
そして、感覚が研がれて感度が上がっていくのもまた、止まらない。
「いち、の…っっ」
「…」
分かってる。
部長が気遣いの出来る人間ってのはよく知ってる。
それに、いきなりこんな目に遭ってる部下見たら、俺だったらもっと下手やってると思うから。
「い、…せ、っは…ぁ」
それでも今この状況で無視されんのはキツかった。
どうしても、怖くて、恐ろしくて、人肌恋しいってのは馬鹿みたいだけど。
困惑、させるかもしれない。
次、会ったときどんな面して話せばいいのか分かんない。
けど、
「…はぁ」
それでも。
部長が書類を横に置き、面倒臭そうに椅子から立ち上がった。
頭を2、3度掻いてしゃがむ。
そこには俺の顔があった。
「…っ、ふ…っ、ぐ」
「…俺はどうしたらいい」
「…分かん、な…」
「だよな。…何処が苦しいんだ。」
ガキでもない俺の頭撫でられて、飄々としたキャラで通ってた筈なのに気付けば泣いてた。
宥めるような落ち着いた声で俺に要求を聞いてくるが、分かるなら恐ろしくて泣いてなどいない。
内に蠢く変な棒が本当に自分を壊してしまうんじゃないかって、恐怖に苛まれながら快楽なんて感じてない。
人は自分の許容範囲を大幅に超えられると逆に冷静になると言うけど、、
「そ、こ」
これは冷静なんかじゃねえ。
恐怖で可笑しくなってるだけだ。
じゃなきゃこんなこと俺は絶対頼めない。
病院に行った方がいいだろう。
そう思う。
だって、
「出さ、せて」
俺が目と手で示したのは力が入らずモロに振動と圧で快楽に狂う尻穴…ではなくその所為でそそり立つ性器だったのだから。
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