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32話
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あー!ダメだ!
気を付けなきゃって思うのに自然と顔が緩んでくる
昨日のしょーちゃんが本当に可愛すぎて、いやいつのしょーちゃんも可愛いんだけど…特に昨日は本当にヤバかった
自分はもっと理性のある人間だって思ってたけど、あんな可愛いしょーちゃんを前に我慢とか無理に決まってる
何回顔を洗ってもニヤニヤするのは止められないし、朝ご飯食べてる間も思い出しては緩む顔を抑えるのに必死だった
弟には不審者を見る様な目で見られたので全然隠し切れてはいなかったみたいだけど
しょーちゃんと付き合い始めてから毎日が本当に幸せ
朝迎えに行った時も照れて俯くしょーちゃんが可愛すぎてこのまま学校に行かずに部屋でイチャイチャしたいなーなんて思ってしまった
しょーちゃんにも顔緩みすぎって言われるくらい
でも隣を歩くしょーちゃんも照れてはいるけどいつもより機嫌が良い
それがまた可愛くて更に顔が緩んじゃうんだよね
そんな風に上機嫌で歩いてると隣のしょーちゃんが見上げてくる
「どうしたの?そんなに顔緩んでる?」
「それもあるけど…やっぱその髪型似合ってるなって」
「本当に?流石しょーちゃんが選んだだけあるねー」
顔が緩んでることはこの際置いておいて、しょーちゃんに褒められるのは素直に嬉しい
惚れ直した?なんて聞いてみたら小さく頷いて耳までほんのり赤くなるしょーちゃんに聞いたこっちまで赤くなる
あぁ!もう!本当に可愛い!
世界中の皆に言いたい!
こんな可愛い人が俺の恋人なんです!って
いや、恋人って言うよりも婚約者?お嫁さん?
しょーちゃん以外に誰かを好きになるとか考えられないし早く結婚して自分だけの存在にしてしまいたい
しょーちゃんを誰の目にも触れさせずに閉じ込めて毎朝しょーちゃんのキスで目覚めたい
自分の気持ちが重いのは十分自覚してるけど好き過ぎて監禁したいとか思ってるのは流石にしょーちゃんには言えないかな
日の光の下で屈託無く笑う姿が好きだから閉じ込めたいけど閉じ込めたくない
しょーちゃんにはしょーちゃんのままで居てほしい
こんな薄暗い気持ちしょーちゃんはずっと知らないままで良いんだって思う
しょーちゃんに出会ってから自分にこんな激しい感情があるんだって分かった
時々しょーちゃん以外の存在なんてどうでも良いって思う時もあるし、それがとっても怖い考えだって分かってるのに自分の世界にはしょーちゃんしか居ないのが心地良い
でもそんな偏った考え方、絶対に怒られるから言わないけど
教室に入ると女の子達が髪型を凄く褒めてくれた
別にしょーちゃん以外に格好いいとか言われても全然嬉しくないんだけどな
しょーちゃんは俺を置いて行ってサッサと自分の机に向かってしまう
途中クラスメートの男子達と挨拶しながら笑ってるのを見て可愛いなーって気持ちと、そんな笑顔見たらしょーちゃんに惚れるやつが居るんじゃないかって不安な気持ち半分
囲んでくる女の子達をやんわり躱してしょーちゃんの元に向かおうとするとしょーちゃんに話し掛けてる女の子が居る
しょーちゃんは頭良いししっかり者だからクラスメートから頼られる存在だし、また何か頼まれ事かなと思って近付くと昨日の転校生と話してるみたいだった
「しょーちゃんどうしたの?」
転校生の彼女と朝から話す用事って何だろう?
話し掛けた事でしょーちゃんと転校生が振り向く
「えっと、早川さんだったよねー?
俺芹澤多喜って言います!よろしくねー」
そう言えばまだ1度も話した事無かったなと思って軽く自己紹介すると早川さんも笑顔で返してくれた
俺が席に着くと早川さんはしょーちゃんに、お願いねって言いながら自分の席に戻っていった
「早川さんって何お願いしていったの?」
嫉妬心丸出しだって分かってるけど気になって仕方ない
「んー…俺が図書委員してるって聞いて図書館の案内ついでに放課後に校舎の案内もしてくれないかって」
「何でしょーちゃんが案内するの?他にも案内してくれそうなクラスメート居るよねー?」
何でわざわざしょーちゃんに頼むのか納得いかなくてちょっとだけ拗ねた様に言うと笑いながら頭を撫でてくれた
「俺も女子に頼んだ方が気兼ねなくて良いんじゃない?って言ったんだけど頼めそうな子が皆今日は都合悪いんだってさ
本が好きだってさっき言ってたから図書館に詳しいと思って俺に声かけたんじゃない?」
放課後一緒に過ごす時間が減るのが気に入らないって言ったらしょーちゃんが苦笑した
小学生の頃転校してきた多喜を思い出すから早川さんの事無碍に出来なくてって笑うから、やっぱりしょーちゃんはしょーちゃんなんだなぁって思う
「しょーちゃんと女の子が二人切りなんて嫉妬するから俺も一緒に行って良い?」
机に突っ伏して上目遣いでしょーちゃんに訴える
この捨てられた子犬ビームにしょーちゃんが弱いのは知ってるので返事は聞かなくても分かる
仕方無いなって感じで笑いながらしょーちゃんが頷いた
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