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epilogue:真夜中の来客 Ⅱ
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少しの沈黙の後にミシェルはヴィンセントの足元まで下がっていき,シーツの中で彼のズボンのボタンを外していく。
「おい,ミシェル...!」
ミシェルの行動の意味が何と無く分かれば足を曲げてシーツを剥がそうとするもミシェルがそれを抑えつけ,視界は遮られたままだ。
「ヴィルは僕より朝礼が大事なんだ。いいよ,眠ってて」
なんだか腑に落ちないままだが擦り寄るようにしてズボンをずらさせて彼の自身を取り出す。だが眠いということもあってか触ってもいつもほど硬くならない。ますます不満になる。
「そういうわけじゃない...やめろミシェル」
少し声を漏らした後にシーツを無理やり剥がして相手と目を合わせ,首を横に振る。咎める口調のせいか,しゅんとしたミシェルは手を離して「わかった,今夜は我慢する」と呟く。
ヴィンセントに嫌われる方がよっぽど怖い,そう思ったが故の行動だ。丁寧に元通りにしまい終わるとヴィンセントは安心したかのように息を吐き,ミシェルを近寄らせ,抱きしめながら眠りに落ちていく。
「これくらい,許してね」
完全に眠りに落ちてしまったヴィンセントの首筋に軽く吸い付く。服を着ても見えるように。
白い肌に,花が散った。
僕の証。
ミシェルは満足げに笑ってから,瞳を閉じてヴィンセントと同じ夢を見られるように眠りについた。
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