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仕置Ⅴ【ヴィルside】
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「早めてやろう,今から2時間後...12時までだ」
僕も甘くなったものだ。
寂しそうにベッドの上でぬいぐるみと遊ぶミシェルに愛おしさを感じて随分と時間を早めてしまった。
..正直僕も持ちそうになかったっていうのもある。
2時間ですむんだ,それくらいは我慢してもらおう。
2時間後たっぷり可愛がってやるから。
そう口には出さないがそう思い,読んでいたフランス語の本を閉じてデスクへ向かう。
書きかけだったレポートを書こうと思ってガラスペンにインクをつけて書き始める。
内容はあまり面白くない心理学の事なのだが僕は一応生徒代表でもあるからそういうところはしっかりしなくてはいけない。
かりかりというペンを走らせる音と時計の音だけが聞こえる。衣擦れの音も聞こえなくなって不安になった僕はちらりと振り向いてミシェルを伺う。
可愛い。
ベッドの上でぬいぐるみを抱きかかえて眠っていた。すうすうという呼吸音は時計の針の音に消されてしまうくらい小さい。僕は2時間に目覚ましをセットして相手の枕元に置いてやった。
髪を耳にかけて,またレポートに戻る。
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