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おぼつかない足取りでゆっくりと歩いた。
懸命に足を動かした先にあったのは、ステージだった。
僕は椅子に座らされて縛られた。
逃げ出さないようにだと思う。
…僕はそんな変なことしないのに。
観客席には、仮面をつけたたくさんの人が僕のことを見ていた。
そうか。僕はいらなくなったんだ。だから売られたんだ。
「さあ、こちらが本日の目玉商品。15歳の童貞君です!
そして、きめ細やかな色の白い肌の華奢な身体!
フワフワな栗毛色の髪の毛!
さあ!100万。100万からです!」
「100万」「200万」「300万」
次々と声が上がる。
「500万」「600万」「700万」
「1億」
そんな中、若い凛とした声がホールに響きわたった。
数テンポ遅れてから、会場がざわめきはじめた。
「いっ1億です!いませんか!?いませんか‼︎…では、1億で 落札 です!」
部屋に戻ってからも、自分が1億で買われたような感覚がなかった。
僕なんかに1億もだす不思議な人がいるんだなと思った。
例えどういう人でも僕は新しいご主人様に、素直に、奴隷らしく従おうと思った。
だけど、よくよく考えてみると、奴隷はいなかったから生きていけないし、買われることも飼われることも、喜びなんじゃないかと思う。
仮面をついけていてよくわからなかったけど、どんな人なんだろう。
セックスする人かな。
それともサンドバックみたいに暴力を振るう人かな。
もしかしたら、働かせるためかな?
どんな使い道だったとしても、どんなことでも、ご主人様のいうことを聞こう。
それが、奴隷の幸せなんだ。
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