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6 京介side
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親父が死んだことで、時政宗財閥の社長になることを祝って…と、『奴隷市場』というところに連れてこられた。
でも。役員の連中が来たかっただけだから、俺のことなんて考えていない。
それに正直に言うと、俺は全然乗り気じゃなかった。こんなガキたちを飼って、一体なにが楽しいのか、全くわからなかったからだ。
でも、
「さあ、こちらが本日の目玉商品。14歳の童貞君です!
そして、きめ細やかな色の白い肌の華奢な身体!
フワフワな栗毛色の髪の毛!
さあ!100万。100万からです!」
一番最後に、その司会の言葉とともに出てきた子を見て、好きだと思った。
欲しいと思った。
男だということは百も承知だ。俺だって自分はノーマルだと思っていた。
偏見があったわけではないが、ゲイでもなければホモでもない。
…と、思っていた。
だけど、どんなことをしてでも、いくらお金を出してでも欲しいと思ってしまったのだから仕方ない。
これが一目惚れというやつなのかと思った。
214番なんて呼ばれていたから、名前をつけてあげたい。
服もボロボロだったから新しいのを買ってあげたいし、メシもいっぱい食わせてやりたい。
グズグズになるまで甘やかして、俺がいなければ生きていけないようにして、奴隷じゃなくて、一人の人間として、一緒にに過ごしたいと、心から願った…。
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