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11 優side
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目が覚めると、僕はこれまでいた部屋じゃなくて、全面コンクリートの部屋にいた。
ご主人様が見当たらないため、起き上がって探そうと思ったら…
「ガシャ」
「…へ?」
…起き上がれない。
昨日同様手足が四肢を投げ出すように大の字のような状態のまま鎖で繋がれ、拘束されているから身動きが取れなかった。
やっぱりか…。
昨夜僕は、ご主人様を怒らせるという失態をやらかしたから、以前いたところでされたようにされたんだ。
悲しくなんかない。
寧ろ落ち着くくらいだ。
そもそも昨日までご主人様が用意してくだっさた部屋は「人様」が過ごすところであって、僕みたいな奴が居ていい場所じゃなかったから、逆に不安だった。
それに僕は密かに期待していた。
ーもしかしたら、やっと僕を使ってくれるんじゃないのかと。
これまでこういう展開になったら、大半の人が僕の存在理由を証明するかのように、僕を使ってくれた。
だから、ここに来てから、やっとご主人様の役に立てるのではないのかと。
もう人としての意識がなくなってしまった優はこんなときでも奴隷としての「使ってもらえる」という喜びを感じようとしていた。
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