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14 優side
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「おっはよー!起きたー?」
僕が目を覚ました時にはもうご主人様はいなくて、代わりに男の人だろうけど女の人とも見間違うほどに美人な人がいた。
「あの…すみません。あなたは…?」
「あっ!自己紹介まだだったね。えっとぉ、お兄ちゃん…もとい、京介お兄ちゃんの弟の圭介でーす♡僕のお兄ちゃん
…………………とってんじゃねえよ。」
…一体何が起こったのだろう。目がくりっとしていて、とても「可愛い」と形容されるであろう人が、突然すごく低い声で僕に対して怒りをぶつけてきたのだ。
「俺のお兄ちゃんなんだよ。お前なんかがしゃべっていいような相手じゃないの。お前みたいな汚れた奴隷がそばにいたらお兄ちゃんまで汚れる。
………だーかーらー、僕が!お兄ちゃんの代わりに可愛がってあげることにしました!」
突然の重大発表に僕はどうしていいのか、頭が回らなくなっていた。
どういうこと?…え?つまり………………
「ご主人様は……もう?」
「察しがいいねぇ。頭の良い子は嫌いじゃない。………けど、」
「どふっ」
突然お腹を思いっきり蹴られた。その華奢な体のどこにそんな力があるのかというほど。
「俺がお前のご主人様だっつってんだろが。っていうかぁ、いつもでもぉ僕のお兄ちゃんをお前なんかのご主人様にしないでくれる?お兄ちゃんだってそう思ってるよ。」
そうか。わかってきた。
この人は怒ると一人称が俺になるということ。
この人の言葉はご主人様の意思であるということ。
とても感情の起伏が激しい人だということ。
そして、
「はい。ご主人様。」
これからの僕のご主人様だということ。
これまでもこれからもご主人様の言うことは、絶対だということ。
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