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50 京介side
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「なんて、つまらない話ですよ。」
確かに奴隷市場の奴らの中には、似たようなやつらが五万といるだろう。
日の光を浴びて育ったわけじゃないらしいし、さほど珍しくない。
勉強だって、家事と両立させてたぐらいだから、教えれば覚えられるだろう…。
が、問題はそこじゃない。
優自身気づいていないようだが、あからさまな『矛盾点』が多すぎる。
言い間違いや勘違いの域を超えている、不自然な矛盾点。
奴隷市場で聞いた話は、母親は交通事故でなくなっていて、その影響で父親がギャンブルにはまった挙句、息子を犯して、借金を、実の息子を売ることで解決した最低な野郎だという話。
こういった事情は、基本奴隷が話すらしいから優が言ったはずそれなのに…。
これは一体どういうことだろう。
母親の浮気がばれて離婚。父親は出て行ったきりあってないという。そして、母親が貢いでいた男。こいつは「お義父さん」なんてよんでいたが、本当に登録してあるのかわかったもんじゃない。んで、その義父に売られたって言っていたけど…。
こいつは過去を語りだす前に、確かに言っていた。
『……はい。一応実の父親です。』
一体、どういうことなのか、優になにがあったのか、わからなくなってきていた。
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