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55 過去編
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そんなことが続いて数ヶ月。
214番の期限がきた。
ここの奴隷育成会社には、それぞれの奴隷には入った当初に決められる期限があって、その期限が来ると、俺たちは奴隷を解放しなくてはならいというシステムがあった。
儲けのことも考えると、そんな制度はなくしてしまえばいいのに、これまでの先代から受け継いだ伝統だからと、これまでも廃止にならなかったらしい。
きっと、これからもなくならないなのだろう。
そういった理由があって、一番の稼ぎ頭である214番を手放さなくてはならなくなっていた。
でも、ただ捨てるんじゃ儲けがない。
しかし見定めをする奴はおおくても、買い手がなかなか見つからなかった。
期限は、刻一刻と迫ってきている。
そこで、重役どもは、オークションで売り出すことにした。
買う奴がいるかどうかが議論に上がったが、もうそんなことを言っている余裕はなかった。
「おい、そいつ、明日の仕事が終わったら例の会場に連れて行け。」
そう、指示を出されたのは、売られることが決まってから、ほんの数日後のことだった。
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