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今日は始業式だからどうしても出なきゃいけなかったけど、明日からはまた自由登校だ。
明日は、霧ヶ峰たちが来るまでの間、優のそばに居られる。
そう思うと、少し気が軽くなった。
明日は朝から仕事のものを持って優の部屋に行こう。
一日中一緒にいて、体を洗うのも、食事を食べさせるのも俺がしよう。
そこまで考えて、俺は眠りについた。
いつもよりも早く起きて、優がおきてこないうちに、優の部屋で作業を始めた。
天蓋付きの白いベッドには、胎児のように自分を守るかのように寝ている優の姿があった。
膝をかかえて眠るのは、なにかから自分の身を守って安心したいからだと心理学の本で読んだことがある。
…お前は一体なにから身を守りたいんだ。そんなに俺のもとにいるのが不安なのか。
しばらくカタカタパソコンを打っていると、ゴソゴソと音がして、振り向くと優がゆっくりと起き上がっていた。
「おはよ。」
「おはようございます。……………あの、なんで、」
続きをいいたそうな優に言葉を遮るように答えた。
「今日は一日中お前を部屋から出さない。それと、お前の面倒は俺が見るから。
起きたんなら、とっとと顔洗ってこい。」
「…はい。」
…戻ってる。
昨日までの、おかしなテンションの優ではなく、普通に暗い優に戻っていた。
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