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75 過去編
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こないだ買った69番が一人に慣れてきたから、そろそろもう一つ買って、新しいプレイでもしようと思っていたところに、214番が現れた。
69番と接点があって、なおかつ俺好みのかわいい子。
別に男が好きなわけでもプレイボーイなわけでもないけど、どうしても69番に似ている子を探してしまう。
だから、あれがうちに来たらああしようこうしようとあれこれ考えていた俺からすれば、先輩のその行為は少し、腹立たしいものがあった。
例えば、一回214番を買っているとか、紹介されていて知っているというのなら話はわかる。
でも、「一目惚れ」だなんて、そんな曖昧なものに一億もの金をかける先輩が理解できなかった。
214番のことなんて、何も知らないくせに…。
そんな思いがふつふつと湧き起こるのがわかった。
俺ならわかってやれる。
もっと望んだものを与えてやれる。
69番と一緒に。
だから、なんとかして先輩を引き剥がそうと試みた。
時政宗の家の執事に、甲斐甲斐しく214番の部屋にいかせて世話をして、そうしていれば、いつか快楽を求めるあの子が、声をかけてくれるかもしれないと…。
またある時は、お兄ちゃんを奪ったのは、たらしこんだ奴隷なんだと妄想癖の強い、同級生で時政宗の弟の圭介に吹き込んだこともあった…。
…全て失敗に終わってしまったけど。
ただ一つ、俺の案ではないものの、まだ仕掛けているものがある。
だがそれは切り札だ。
最後までとっておかないといけない。
…いつか、先輩が優さんの過去を知るために、僕の元に訪ねてくることはわかっていた。
だから、まだ新しい策は用意してある。
絶対に214番を手に入れてやる。
69番のために。
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