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「と、まあこんなことがあったんですよ。」
過去のことと、俺が優さんを手に入れようとしていることを伏せて、主に69番のことを話した。
「そう、だったのか…。お前、奴隷使って遊ぶ実験も大概にしとけよー。」
「はーい。」
いまはまだ、可愛い後輩を演じておく。
その方が警戒されにくい。
「このあと、どうしたものかな…。あの二人は、離れる気ないぞ…。」
ぼやぼや言っている先輩に、餌を少し撒いてみる。
「俺の奴隷と先輩の奴隷の優さん、二、三日交換してみません?」
「は?何言ってるんだ。」そんな返事が来ると踏んでいた俺は、「それもいいかもしれないな。他の何かがわかるかもしれないし。」などと言われたときには、あっけにとられて、ただ頷くことしかできなかった。
「優のこと、ちゃんと人として扱ってくれ。
優の面倒は、ちゃんとみたいんだ。」
…先輩がこんなことをいう人だとは思っていなかった。
「もちろんです。大切にしますよ。
ただ、可愛く変えちゃうかもですけどね?」
「ああ。わかった。」
そう、はにかみながら答える先輩の横で、知らず知らずのうちに、俺は口角を上げて微笑んでいた。
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