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ライバル
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莉羽の匂い
そんな言葉が優里先輩の口から出てきて俺は焦った
莉羽と一夜を共にした事がバレるかもと言うことと
何よりこの人の犬並みの嗅覚に恐ろしさを感じた
「り、莉羽の匂い?」
「う~ん……まぁいいや
言っとくけど莉羽は俺のだから」
「…………っ」
「な~んて……ね」
彼はそう言って俺を睨むがすぐにニッと冗談だって
笑う
だが俺のだからと言うのが本音だろう
ほんとにこの人は莉羽と何かあるんだ
だとしたら昴先輩も?
俺は思いきって聞いてみた
「昴先輩は莉羽の事どう思ってるんでしょうか?」
「………莉羽に聞いたの?」
「あ、いえ……その………」
「昴も俺も莉羽が好きだ
だからライバルだね俺ら」
「あの………」
「しょうがないよなぁ
莉羽って誰にでもホイホイ絆されちゃうし
まぁそれを分かっててその魔性君に手を出すんだけどね」
「はぁ……」
諦めたように天を仰ぐ優里先輩
「君もそうだろ?」
「…………」
「あと昴、な~にちゃっかり聞いてんのさ!!」
「えっ!!」
優里先輩の発言に後ろを振り返ると
そこには昴先輩が……
「聞いてたんじゃない
聞こえたんだ」
「またまた~」
「別に俺はライバルが増えようが莉羽への愛は変わらないから関係のない話だしな」
「あはは強がっちゃって
ほんと性格悪いよな~」
…………
なんかスッゲー面倒な事になった気がする
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