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ご
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日曜日。
俺はまさの部屋に上がり込んでごろごろしていた。
家にいても何もすることないからまさのとこに行こうと思い、インターホンを鳴らしたらまさではなく歩が出てきた。
歩「あ、いらっしゃいませです」
藤木「よぉ。まさは?」
歩「兄は買い物に行ってます。上がって待ちますか?」
藤木「そうする」
両親も出掛けているらしく、家には歩しかいなかった。
まさ(と歩)の部屋に案内してもらい、お茶まで出してもらった。
歩「えっと…何かしますか?」
藤木「何かって…お前、ゲームとかしないだろ?」
歩「しないです…あ、トランプなら出来ますよ!神経衰弱とか」
さすが頭のいいやつは頭を使うゲームしかしないな。
今度、推理もののゲームを誰かに借りて持ってきてみよう。
歩「あ、すいません、その前に宿題をやっていいですか?明日提出なので…」
藤木「どーぞどーぞ。俺は静かに漫画でも読んでるから」
特進科ともなると、宿題の量が半端無いのだろうか。
俺だったら絶対放り投げてるな。
そんなわけで、かれこれ一時間はごろごろしてる。
てか、まさはどこまで出掛けてるんだよ、商店街に行ったとしてもここからそう遠くはないだろうが。
歩「あの、終わりました。…兄、遅いですね」
藤木「そうだな。どこまで行ってるんだか」
メールしてみたが返信なし、電話も出ない。
何かあったんじゃないかって歩はハラハラした様子で言うから、俺も少…ちょっと気になった。
藤木「まぁまだ昼間だし、夕方までには戻ってくるだろ。ちょっと遠くまで行ってるだけかもだし」
歩「そうですね…」
さっきから歩の敬語がむず痒くて仕方ない。
小学生の頃は普通にタメ口だったのに、中学生になって先輩後輩の立場が分かる年になってからは敬語を使うようになった。
兄、なんて固い表現を使ってるけど、本当は「おにぃ」だの「お兄ちゃん」だの可愛らしい事を言ってる。
真面目なところはそっくりだな、この兄弟。
藤木「オセロでもしてるか。確か、ベッドの下にあったよな?」
歩「はい、兄はいつもそこにゲームを置いてます」
健全な男子ともあろうものが、ベッドの下にエロ本じゃなくてゲームを置いてある。
本人曰く、興味が無いんだとか。
…あ、母さん、今日俺の部屋を掃除してないよな。
エロ本は俺も興味無いから持ってないんだけど、たまに友達から一日預かってほしいって頼まれて預かることもある。
で、隠す場所は当然ベッドの下。
他に隠す場所が見つからないからな。
あ、オセロあった。
藤木「よし、やるか。歩、お前オセロ得意?」
歩「暇な時は兄と一緒に遊びます」
これはなかなか手強そうだ。
まさは普通科だけど、特進科並に頭良いからな。
オセロは全くと言っていいほど歯が立たなかった。
世間で言うおやつの時間頃。
まさはその時間に帰って来た。
須藤「ただいま、なにしてるんだ」
藤木「お、まさ、おか」
歩「おにぃ!おかえり!」
歩が俺の言葉を遮り、やり途中のオセロを放ってまさに駆け寄った。
今日も安定のブラコンだな。
歩「遅かったね、なした?」
須藤「探してる本が見つからなくてさ、少し遠くまで行ってやっとこさ見つけてきたんだわ」
歩「大変だったしょや?」
須藤「なんもさ」
俺、完全に蚊帳の外じゃね?
思いきり北海道弁使って会話してるし。
藤木「つーか、メールか電話の返事しろよ。歩が心配してたぞ」
須藤「ん?…あ、ホントだ。昨日からサイレントにしたままなの忘れてた」
めんご、と反省の欠片もない謝罪をされた。
謝ればいいと思ってるなこいつ。
須藤「ところで、藤木はなにしに来た?」
藤木「何もすることなくて暇だから遊びに来たんだよ」
須藤「それで、歩に勝つ要素が見つからないオセロをしてたのか」
藤木「一言多いわ!!」
その後は、まさの買ってきた本(お菓子のレシピと推理小説と漫画)を読んだり(俺は漫画だけ)、TVゲームしたりして夕飯の時間に俺は帰宅した。
部屋に入ると、机の上にエロ本とそれを座布団にしてるタマコ(猫♀)を見て俺は布団に潜り込んだ。
見つかった…死にたい…。
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