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第36話
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「寝れない、」
昼寝をたくさんした所為で、あんまり眠くない。薄暗い中、目の前の顔を見る、しっかり目蓋が閉じてる。蒼さんはそんなに昼寝して無いのかも…俺が寝てる間何してたのかな…。
頬に触れてみる、俺とは違う感触。頬がシャープでスッキリしてる。冷房で冷えた肌が気持ちいい…。
近付いて、同じ枕に頭を乗せて目を閉じる。
黒い硬い髪。俺の頬に触れたところがくすぐったい。
「ぅふふ。」
口に手を当てて、笑い声を抑える。あ、起こさない様に気を付けないと。目を開けて確認する、良かった大丈夫そう。
この時間って、何だか楽しい。
「和、」
名前を呼ばれてハッと目を開けた。
「お早う。」
微笑まれる…蒼さんの顔が近付いて、ちゅって頬にキス。
「嘘、朝なの?」
何時の間に寝てたんだろ。
「うん、4時に起きるって言ってたから。あともう少しでその時間、」
「うー…おはようございます…。」
「眠そうにしてる、」
「うん…中々寝付けなくて。気が付いたら朝だった…。」
「俺は気が付いたら寝てた。和が抱き締めてくれてから急に眠気が来てさ。凄いしっかり寝れた…あれ、また今度やって。」
「うん、へへっ。」
なんか嬉しい。目が覚めて来た。
立ち上がってカーテンを開ける、まだ日は出ていない。夏場は日の出も早いから、あと1時間もすれば明るくなり始める。
次いで窓を開けると、タイマーで冷房が切れた室内へ、冷えて澄んだ空気が通った。
「気持ちいい。」
隣に立つ背の高い彼。
「うん、こんな朝早く起きるのもいいな。まだ、星が見える。」
「本当だね。綺麗。」
頬を包まれる。あ…キスされるなって感じて瞳を閉じた。
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