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第40話
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「はぁ…。もう、どうしよう。」
まだ迷っている。でも、絶対一緒に入るからって約束して、渋る蒼さんを無理矢理風呂場に押し込んだしなあ…なのに入らなかったら怒られるかな…怒ったところとか見た事ないけど…怖そう。
「…よし、タオル巻いて行こう。」
覚悟を決め、ズボンを洗濯機に放り込む。下着も決死の覚悟で脱いだ…用意してたタオルを腰に巻いて浴室の扉を開く。
カラリ、
「和、遅い。」
「ごめん。でも、ちゃんと来たよ。」
「何でタオル巻いてんの、」
「…だって、」
「まあ、いいや。」
湯船に浸かった蒼さんは、既に髪と体を洗い終えているみたい。俺も洗おう…。
シャワーを浴びてシャンプーして洗い流してると後ろに人の気配。蒼さんだよね?定番の幽霊じゃないよね?
「和、体洗わせて、」
「何、その変なお願い…。」
振り返ると、既に泡立ったボディスポンジを持ってる…。しかも笑顔。幽霊じゃなくて良かったけど、嫌な予感がするのは何故。
「はい背中向けて、」
くるりとまた体を返されて、背中にスポンジがあてられる。ふわふわの泡と柔らかなスポンジ…なんか…くすぐったい。今までタオルで洗ってたから、慣れない感覚にそわそわする。
「うー……うー……うー、」
「何のサイレン?」
「サイレンじゃないよ、くすぐったいの我慢してるの!」
「ははっ。可愛い。」
もう、もうー!楽しそうにしちゃってさ、蒼さんにもこのくすぐったさを体験させたい。
「スポンジ貸して、もう自分で洗うから。」
「えー?前も洗ってやるよ。」
「嫌だよ。スポンジ貸して!」
スポンジを持った腕が上に上がる。オレも背伸びして取ろうとするけど、全然届かない。彼の肩に手を掛けて、爪先立ちでスポンジへ手を伸ばす…、
「あっ、」
グラっとした。
「わ、大丈夫か。」
抱き留められ、長い腕が体に回る。彼の何にも隠してない下半身が密着する。
「だ、大丈夫…ごめん。」
もうスポンジの事とかどうでもいい。慌てて、離れようとしたらぎゅっと抱き締められた。
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