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第71話
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スウェットと下着は既に脱がされてる。暖房の効き始めた室内は暖かくて、上だけしか着てないけどそんなに寒くない。
ベッドの上で向かい合う。…うわぁ、緊張するんだけど。
「ど、どうぞ、」
「うん。」
ゆっくりと、身体がベッドへ沈む。覆い被さる身体は、パジャマ代わりの服を着たまま。下へ伸びる長い腕。
どうぞって言ったくせに、下半身に触れられて肩が跳ねる。そっと握り込まれて、やっぱり頭のどこかは爆発しそう。
「ひぅ…っ…、」
「和、大丈夫。出すだけだ、」
ちゅ、
宥める様に上から額にキスされて、ハッとして彼を見た。息を吐いて肩から力を抜く。…ああ、そうだよ、大丈夫。彼の表情には苛立ちなんて無い、怖い顔もしていない。…恐がる事なんて何もない。
「うん…大丈夫。…進めて、」
優しくて俺の大好きな人。大きな手の平が動く、長い指が絡む。人にやってもらうのとか初めてだから、この前はパニックになったけど…、
「ぁん、…ぁ…はっ、」
気持ち良い…最初からアレな状態だった所為なのかな、何だかちょっと…前と違ってる…。
「ひぁっ…、」
ピクって身体が動く。
「可愛い。」
ちゅ、
いつの間にか閉じてた目蓋にキス。ほんのりあったかい。唇が離れる。
「ぁ、…あおいさん…、」
薄眼を開けて彼を見た、スラリとした首、続く鎖骨が綺麗。ああ、そこにキスしてみたい。きっと、唇で触れても滑らかな肌。だって、一緒にお風呂だって入るんだよ、手で触れた事はある。でも、それだけ。
「ん。大丈夫、ここに居る。」
「…ふぁ…、」
キスしたい。唇で、触れたい。
ああ、それは…欲望。
「あっ!」
ドックン、
そう思ったら、何だか熱が上がった様に身体が火照った。
「あんっ、…や、…出そう。」
親指の腹で先を撫でられる。他の指がきゅっと絡む。
「ぅ、」
「うん。いいよ。」
早くなる動き。ぞくぞくして背中が仰け反る。もう、駄目。
「はぁっ…、ああっ…。」
身体から流れ出す。ドクドクと脈打ち、力は抜け、さっき感じた欲望もスルスルと蒼さんの手の平の中に。
「ああ、…あったかいな。」
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