アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逃避
-
「ん…」
薄っすらと目を開ける
照明は消されていた
窓から流れてくる風が心地いい
あ
足元の方から微かに光が見える
体を起こすと部屋の隅に置いてあるパソコンの前で仕事をしている菅井さんが見えた
ベッドに座ったまま暫くぼんやり、窓の外を眺めた
「起きたのか?」
優しい声の方に顔を向けると菅井さんはこちらを向いていた
「あの、ごめんなさい、僕…」
また迷惑をかけてしまった
申し訳なさが頭の中を支配する
「星、綺麗だな」
柔らかい笑顔でそういい、僕の隣に座る
先程のことに触れないのは、菅井さんの優しさだろう
この人はどこまでも優しい
僕も窓の外をみる
「綺麗ですね」
2人で暫く空を眺める
手を後ろについて座っている菅井さんの胸に寄りかかり、服を握りしめる
「菅井さん…」
少し驚いたようだったが、すぐに優しく頭を撫でてくれる
「どうした?」
顔を上げて、はっきりと菅井さんの目を見据える
「僕を抱いて下さい」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 182