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Ⅱ.. 僕らと1匹
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「ってな訳で、少しだけ、心を開いてくれたみたい!」
数日経って、今は中庭で報告中。
ベンチにくぅちゃんとともくん、噴水の縁にあきらと僕で向かい合って話してる。
「なちぃ、頑張ったねぇ」
「2ヶ月かかった割には、まあ、良くやったわ」
褒められて調子に乗っています、なちです。
「んで、今後どーすんの?子犬は」
そう、問題はそこなんだけど…
「楠久ー」
名前を呼びながら、歩いて来た銀髪。
僕の元に来ると当たり前の様に頭を撫でて隣に座った。
そして3人の視線を気にせずパンを食べ始める。
…つよい。
「あのね、懐かれた」
てへ、と可愛こぶっても、この3人には効かない。
あきらはゴミを見るような目で、ともくんは呆れたような顔で、くぅちゃんは絶対零度の笑顔で、それぞれ僕を見ている。
くぅちゃんが怖すぎて顔を上げられない…!!
「い、言いたいことがあるなら言いなよ!!!」
ガラスのハートを持つ僕に、そんな冷たい態度を取ると当然こうなる。
号泣からの威嚇。
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