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痛苦
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あと1秒あれば、外に出られたかもしれない。
この日のことを思い出すとそんなことを考える。
けれど、もしこの時運良く逃げられたとしても、
"それ"が1日先延ばしされるだけの話だっただろう。
結局僕はこの痛苦を味わう運命だったんだ______
ガンッッ
首の後ろに強い衝撃が走り、反動でドアに額をぶつけた。
クラっと目眩がして、ズルズルとドアを伝って座り込む。ノブにかけたままだった手も落ちた。
ぶつけた時チェーンに当たったからか、額から血が出てきた。
血はこめかみ、頬を流れて顎で行き場を失い、ポタリと落ちて地面に紅い染みを作る。
「あーごめんごめん、つい本気で蹴っちゃった。
俺空手やってたからさ、あんま怒らせない方が身の為だよ」
座り込む僕を見下ろす男は異常に大きく見えて、
『逃げられない』
そんな絶望感に心の中が覆い尽くされる。
情けないことに腰が抜けたのか、立つことさえも出来ない。
一条はそんな僕を見て嘲笑うように口元を歪めると、僕の腕を掴み 引きずるように部屋に連れ戻した。
畳に押さえつけられ服を強引に脱がされる。
「暴れない方がいい。痛い目見るだけだよ」
怖い……嫌だ、いやだ…
抵抗したくても体は恐怖で少しも動かせない。
さらに僕より力の強い男に上から押さえつけられれば、もう逃げることなんて不可能だった。
「離して、くだ、さい…」
震える声で抵抗するが、一条は鼻で笑うだけだった。
そして、今まで排泄にしか使ったことのないそこに、いきなり指を挿れられた。
瞬間、感じたことのない痛みが背骨を走る。
「い”ぁっ、あ…痛いっ、抜いて…!」
「初めてじゃ痛いか」
同情するようなその言葉に抜いてくれるかと僅かに期待する。
「でも」
そんな期待は叶うはずもなく、一条は一本でもキツイそこに無理矢理二本目の指を挿れてきた。
「あ”ぁあっ…!」
「さっき俺を蹴った分のお仕置きしないとね?
最初は少しは優しくしてやろうと思ってたけど、こうなったのは葵くんのせいだよ」
一条はまだロクに慣らしてもいない後孔に、いきり立ったモノを突き入れた。
「か……はっ…」
痛みと苦しさで呼吸が止まる。
イヤだ、気持ち悪い…
痛い…痛い…痛いっ…
「あーあ、血出てきちゃった。
ま、これで多少滑り良くなるかな。
良かったね」
「やめて…お願い…お願い、しま…」
掠れた声で絞り出した懇願。
それを聞いても、一条は少しも躊躇せずに出血した後孔にピストンを始めた。
「ひぐっ、痛っ、嫌…やだぁあ!」
悲痛の叫びが届くことはなく、一条は腰を動かす。不敵な笑みを浮かべながら…
あまりの苦しさと痛みで途中からはよく覚えていないが、僕が気を失うまで行為は続いた。
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