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「…やり直し」
「は?」
蒔田の勘違いでなければ、この姿勢で、この角度はもう一回してみろ、ということ。だけどそもそも、ここで小首をかしげるのは、なんでなのか。目をつぶったままの、長いまつげが憎い。
深山のことだから、確信犯だ。わかっててやっている。蒔田がそんな深山にドキドキしてることも。求められたら、しないではいられないことも。
そう思うけれど。もう勢いで乗せられてしまおう、蒔田は覚悟をする。
「目、開けないでくださいよ」
念押しして、蒔田は再び口づけた。
なんなら、さっきのよりも、長く、深く。
××××××
「ー!!」
ギブギブ!とでも言うように、蒔田の胸の辺りを押しのけて深山は一歩退いた。半乾きの髪が、扇風機の風になびく。
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